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こんな年までエヴァンゲリオン

新世紀エヴァンゲリオン。

今から約25年前、夕方6時過ぎにTV東京でオンエアされていたその番組を、当時まさに14歳だった私は登場人物である14歳の碇シンジ君に自分の姿をダブらせて見ていた。

私は中学1年生の3月、父親の仕事の関係でそれまで住んでいた大阪から埼玉に引っ越すことになった。14歳の転校生。
はじめは奇妙な話し方(大阪弁)を話す人間として面白がられたが、徐々に疎ましがられ、いじめのような状態になった。しかし幸いなことにその転校生は柔道有段者だったため、一対一の喧嘩に持ち込むことで身を守ることが出来た。気分は悪いままだったが。

そんな学生生活の中でも、引っ越しをしたことで自分の部屋とベッド、テレビを与えられていた。凄く喜んだ事を覚えている。

その日は確かエヴァンゲリオンを見ようと思ってテレビをつけた訳ではなかった。その前後でオンエア予定のスレイヤーズNEXTを見るつもりだったのだ。
スレイヤーズNEXTにはその前のシリーズとして無印スレイヤーズがあり、その頃から見ていたし好きになって小説も全部集めて読んでいたので、次のテレビシリーズのNEXTにも期待をしていてオンエアの日を楽しみにしていた。

そうして不意に出会ったエヴァンゲリオン。スレイヤーズとの並びで元気なリナと大人しい綾波を演じる林原めぐみさんのファンになったのもこの頃だった。毎週ラジオも聞いていた。

エヴァンゲリオンの最初の印象としては、ふーん何だか不思議なロボットアニメが始まったなー、ガンダムも好きだしちょっと見てみるかーという軽い気持ちで見始めて、第一話から暴れるエヴァに軽くショックを受けた。なんだこれ。
でも見ていくうちに転校生のシンジ君の友達との距離感や、父親との関係などどこか自分と重なって見えてきて、どんどんと次の話が見たくなり、毎週欠かさず見るようになった。

そうして最終回、実はその前の週から異変が起きていた。エヴァがほとんど登場しないのである。舞台のような背景でシンジ君達登場人物が独白のような語りを続ける。それだけで一話が終わっていた。
じゃあ今日の最終回はどうなるんだとふたを開けてみたら、え?何?話終わったの?というものすごいおいてけぼりを食らってしまった。

どうやらおいてけぼりを食らってしまったのは私だけではなかったらしく、その後世間でも大きな話題となり、深夜に再放送が組まれて、映画化、真の最終回、リメイクへと繋がっていった。

深夜の再放送が始まった頃、私の学校でもエヴァを見ていた友人が現れ、部活の外回りのランニング中にずっと内容についてあーでもないこーでもないと語り合っていたことを覚えている。

真の最終回の後、リメイクの前位に私は大学生となっていた。一人暮らしが始まり、念願の自分のパソコンも買い与えてもらっていた。

初めてのインターネット、そこには沢山のファン小説が溢れていた。彼女もいない暇な大学生は、夜な夜なそれらを読み漁る日々だった。(LASが好きだったがLRSも好きだしオールキャラの学園物が一番好きだったかも。)

そしてリメイクの発表。世間は沸き立ち、私もワクワクしていた。
当時はまさか完結までここまで待たされるとは思いもしなかったけど。
ともあれ、新劇場版と呼ばれるリメイクの完結編を私も自らの青春の締め括りとして楽しく見届けたいと思う。

本日はここまで。

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