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つらつらと、おもふものなり(長文注意)

街を歩くといつも通りの人出の多さ。
ああ、もうコロナの自粛は終わったんだなぁと実感したが、しかしこの暑い中道行く9割以上のひとがマスクをつけている。
自粛は終わったけど、全てが今まで通りに戻った訳じゃないんだなと。

私は酷い花粉症で、マスクを着けて街を歩く事には慣れているがそれでも蒸して不快。普段付け慣れてない人たちはさぞ不快な事だろうなと思いやる。

そういえば、政府からの布マスクは先週届いた。
うちでは私が花粉症のため元々使い捨てマスクを充分に常備しており、マスク品薄の間も使い捨てマスクを装着し続けることが出来た。
品薄も解消されつつあるので、これからも頂いたマスクを着ける予定はなく、そのまま非常用バックに詰め込んだ。

非常用バック、阪神大震災も東日本大震災も経験した不幸者はその経験から常に自宅に常備しているが、出来れば出番は来ないで欲しいと願っている。
なのでそのバックに入れられた布マスクも、出番が来ないことを望むものである。

思えば布マスクを配布する事を発表した時、政府もきっと未経験の大災害に大慌てで色々対応を焦っていたんだろうなと今になってそう感じる。
冷静に考えたら、政府がマスクを配ることを総理大臣自らが大真面目に発表するなんてこと、この先無いだろうななんて可笑しく思えてくる。

これは批判でも何でもなく、単純に皆がみんな未経験の事態に戸惑っていた。どうして良いのか分からなかったんだと思う。どうしたらいいか分からない、けれど毎日人が亡くなっていく。
パニックにならない方が不思議だ。

特に、志村けんさんが亡くなったニュースは衝撃が大きかった。先週くらいまで普通に元気にテレビに出ていた方が、急変して逝ってしまったのだ。それまでどこか他人事だった感じが、そこらか急に現実味を帯びて恐怖が襲ってきた。怖い。自分の身を守らないと。

そうしてマスクの買い占め、品薄は始まったと思う。みんな別に自分だけ助かりたいとか、そういう利己的なものではなく(もちろんそういう考えの人も一部いたかもしれないが)、パニックだったんだろう。

パニックは人の行動を変える。普段は理性的に振る舞える人も、その極致に追い込まれた時、どんな行動が正しいのか、必要なのか分からなくなる。目の前にある、出来ることを取り敢えず実行しようとしてしまうのかもしれない。その行動がマスクを有るだけ買ってしまおうということだったのではないか。

今後、いつになったら皆はマスクを外すのだろう。秋くらい?感染者が0人になったら?完全制圧宣言(およそ1ヶ月間国内の感染者が0の状態の時、他国では宣言されたらしい)が発表されたら?それともワクチンが開発されたら?
私は預言者ではないので残念ながらこの答えを知らないが、まあ徐々に減っていくんだろうなと勝手に思っている。

では自分はいつ外すのか、それもまだ分からない。分からないけどそろそろ不快に感じてはいるし、この状態に悪い意味で慣れてきている感じ(油断のような感じ)もある。明日は外さないけれど、1ヶ月後はどうだろう?8月?9月?それまで付けているかな?

分からないことが多い事は不安なことで、不安で不快な状況は人の心が荒む。このささくれだった傷ついた人の多い世界で、少しでも前向きに、明るく生きて行きたいなと思う。

いつか逝く、その時まで。

ps.長文お読み頂きありがとうございましたm(_ _)m

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