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荒岩まことの青シュン!〜クッキングパパが終わっちゃいけない本当の理由。

荒岩まことが動いた。

いや、正確には彼はなんにもしていない。淡々と京都でレストラン勤務を続けていただけに過ぎない。彼をめぐる状況が動いただけ。

現在発売中のコミックモーニング。「クッキングパパ」が連載1600回記念で表紙の号。個人的には同じくロングランシリーズの島耕作相談役勇退よりも衝撃的な回が掲載されているのだ。耕作が勇退しその後の余生をどう送るのかが取りざたされているけど、いやいや「クッキングパパ」最新回のほうがよっぽど事件だよ。

現在、荒岩まことの彼女は小学校からの幼馴染の吉永さなえだ。だがこの2人、基本遠距離恋愛なんですよ。なぜなら彼女は転校してしまい高校こそ同じ学校に通うものの、まことの風来坊な性格により大学、社会人になって遠距離時代が再び到来。その間にまことは沖縄(大学時代)で「ちょいとプッシュでステディに」なりそうな女の子とも出会うが進展なし。宮古島出身のあゆみちゃん、結局別な相手と結婚しちゃったもんな。卒業後は大阪のイベント企画会社に勤務し「さなえと遠距離」がもはやデフォルト、その状況に微塵の疑問も抱かずに日々を過ごすナイスガイだ。

さなえが大阪に遊びにやってきて、その流れで京都のレストランで食事をしたのがまことの運命を変えた。食事のクオリティに驚愕しまことはその店に転職を決意、つまり親父である主人公荒岩一味が選ばなかった料理人の道を志すことになる。正直長年荒岩一家をウォッチし続けるボクとしては驚く展開だった。そして即断即決で転職を決めるまことを見てさなえの気持ちはグラつく。「あたし、まことくんがわからない」。いよいよ破局かと思いますよね。だけどそうはならず、破局どころか最新回でさなえは東京から京都へ移住、てゆうか、まことが務めるレストランに転職って展開。ええええええええ!じゃないですか。

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