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世界のわからなさを見ていきたい企画

川内倫子。是枝監督のお気に入りの写真家だ。彼女の写真はどこかおぼろげではかなく、ビビッドな画像が流行している中で異彩を放っている。インタビュー記事もおもしろい。「世界のわからなさを見ていきたい」。作品づくりは「検証」だと言う。日頃は見逃しているけれども、自分たちの生きている世界がこんなに豊かなんだとか、見ないようにしているけど実はすごく恐ろしかったりするとか。写真を撮るだけでなく、編んで出版することで見る人と共有する。そう、編集作業が何より好きなのだ。反射的に撮影してそれらをじっくりと吟味する。反芻しながら自分自身、そして社会と向き合う。たまには、ゆっくりものを見る時間を大切にしてみよう。

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