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幸田露伴「努力論」に学ぶ企画の心得

この本から学べることは大きく分けて二つほどある。一つ目は幸福の三分類、そして二つ目は張る氣だ。幸福には惜福、分福、植福がある。農業に例えるとわかりやすい。惜福はすべてを収穫しないこと、分福は収穫したものをお裾分けすること、植福は次の世代のために種をまくこと。こうした無我の境地こそ企画の心得に相応しい。張る氣はやる氣に近いもの。ただし、やり過ぎるとそれは凝る氣となって調和、つまりバランスを欠くことになる。そう、反対の弛む氣も当然ある。過ぎたるは及ばざるがごとし。毎日、氣のトリートメントをていねいに行ってみたい。

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