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人間の行動は「動詞」の集積である

わたしたちは日常なにげなく言葉を使っている。ただし、同じ言葉を発しているのに相手の心に響く人と響かない人がいる。この違いはなんだろう?力のある言葉とは、その人物の中から湧き上がってくる。その人の実体験に根差した身体性のあるものなのだ。人間の行動は「動詞」でできている。正確には「動詞」の集積や連合体なのだ。成分は動詞。動詞のもたらす運動性は、その人の身体モードと密接に関係している。人間の行動形態は、その人の意識によくなじんだ動詞にあらわれる。たとえば、包容力のある人は「包む」身体性をもっている。自分とは考えが違っても、相手の話に耳を傾け「聴く」ことができ、相手をまるごと「受け入れる」ことができる。行動や姿勢に「包む」という動詞があらわれ、ひとつのスタイルになるのだ。

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