見出し画像

企画はゲームのように”設定”が命

コロナ禍でよくラジオを聴くようになった。いや、耳を傾けてはいない。TOKYO FMを流すようになった。この表現の方が正しいかもしれない。定点観察しているとこんな不思議なことに出会う。どうして番組に”設定”ものが多いのだろうか?例えば、THE TRAD。これは架空のレコード店が舞台に設定されている。だから何?というツッコミは野暮なので止めておく。他にもたくさんある。舞台が学校、飛行機の機内、会社、バー等々。調べてみるとこんなことを放送局が企んでいることがわかる。それは以下のメッセージのような想定視聴者層だ。

日々進化し続ける超情報化社会、ライフスタイルの変化のなかで、全番組・ゾーンの想定聴取者層の再設定も実施します。各世代の捉え方として、【X世代(1965~70 年頃生まれ)】、【Y世代(1980~95 年頃生まれ)】に続く新しい世代として着目されつつある【Z世代(1995~2008年頃に生まれ)】といった新しい価値観を持つ世代もも意識しながら、現在放送中の10代向け番組『SCHOOL OF LOCK!』から、FM最長寿番組『JET STREAM』に至るまで、現状24時間のゾーニングを時流に合わせて強化していき、X世代からZ世代までをブリッジしていく編成を目指してまいります。

2019年10月の改編のテーマは「上質を味わう。本物を楽しむ。」。そして、番組は視聴者に合った舞台を設定する。ラジオの舞台裏はゲームの世界に似ているように思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?