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仕事も人生も楽しく編集する動詞たち

編集とは素材の価値を高めること。『編集思考』の著者・佐々木紀彦さんは語る。選ぶ、つなげる、届ける、深める。これらが編集思考の動詞たちだ。モノがあふれた時代。同じ素材でも編集でその価値は何倍も違う。選ぶ上では「推し」、つまりいいところだけ見て惚れぬくことが大切。つまり、客観ではなく主観を重視している。つなげる上では一見すると距離がありそうな、離れたもの同士を結びつけることが大切。たとえば、昔と今、縦と横、西と東など。ここでは二項対立のフレームワークが役に立つ。アイデア同様、ニュースのような情報も既存のものの新たな組み合わせだ。届ける上では、タイミング、思想や理論との接続、真実(ファクト)チェックの3つが大切。時期ではなく時機。戦略論でもチャンス(機会)の見極めを間違えると失敗してしまうことがある。最後の深めるは他の動詞とは趣が異なるようだ。深める対象は情報というよりも人間関係。顧客とのリレーション、つまり長期的関係を深める。深める上では一貫性が大切。発言の一貫性、発言と行動の一貫性。そう、信頼とは一貫性によって育まれるものなのだ。

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