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「ちがう」という時代に「おなじ」をさぐる”アナロジー”という企み

アナロジー。それは類似だ。かつて哲学、神学、修辞学、美学などの核心にあった。アナロジーはなんとも古くて何とも新しい永遠の謎々をさしだす。文化的多様性が進む世界、ある人なり物なりがそれとは違うと感じるなら、それはいったい何なのか?と。今、われわれは類似類同を語り合う言語を持たないがために、ちがう、ちがうと言い張る。差異の度を越した意識ばかりを抱えている。精神に直観の飛躍を許そう。もっと既知と未知をつなぐことを許すのだ。デジタルの時代。言語だけに囚われず、巧妙にデザインされた画像や映像も悪くない。電脳に蘇れ愛(エロス)、煩悩を癒せ魔(マギア)。

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