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クリエーターの道具としての動詞④:カカムマサノリ編

食材をテーマにしたアイデアを発表する「スーパーマーケットカカム」。店長のカカムマサノリさんの著書『わくわくのつくりかた』では、一瞬で「欲しい」と思わせるアイデアの思考術が披露されている。技や術の人は方法や機能、つまり動詞に敏感だ。思考術が8つのステップになっているのだが、そのすべてが動詞で表現されている。決める、抜き出す、探す、選ぶ、組み合わせる、つくる、試す、評価する。どれもクリエーターには馴染みのありそうな動詞ばかり。特に興味深いのが「抜き出す」、第2ステップの抽出だ。お題にまつわる記憶をまずは抜き出す。自分やそこにいる他者、すべての人の記憶を参照する。記憶をアイデアづくりの材料にする。ここまで言い切った人はめずらしい。受け手の記憶に結びつきにくいアイデアは、一瞬で「欲しい」とは思わない。真理&心理であろう。

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