速読 できますか?
突然ですが、
あなたは「速読」できますか?
速読とは…
文章を速く読むための技術であり、時には読書法も含まれる場合もある。
読書速度を向上させ、効率的に大量の書物を読破する技術である。(Wikipediaより引用)
つまりは、本を早く読めるかということなのですが
私は「速読」ができます。
映像のサロンなのに、なぜ「速読」なのか。
偏見ではありますが、業界的に文章を読むのが苦手な方が多いような気がするから。
速読ができると、とにかく書類を読むのが早くなり
いろんな情報を得るのに時間がかからなくなるメリットがあります。
慣れてくると、どんな文章でも早く読めるようになるので
小説などの本に限らず、新聞やWEBメディア、台本やコンテなどにも応用がききます。
できなくても日常生活で困ることはないのですが
できるとちょっとQOLが上がるので、便利なスキルです。
少し、速読やってみたいと思いませんか?
そもそも、速読ってどうやってやっているんでしょう?
自分でも「速読するぞ~!」と思ってスキルを発動しているわけでないので
意識したことがなく、今回改めて考えてみました。
また、速読法にはいくつか種類があるのですが、
私自身の方法ですので、合わない場合は別の方法をお試しくださいね。
まず、理解してほしいのは
速読は、全体の70%くらいをざっくりと把握するためのものである、ということ。
つまり、100%理解するにはしっかり読むしかありません。
ざっと読んで7割理解するまでの速度が、他の人よりも早いことを
私は「速読」と呼んでいます。
なんで70%?と思った方は、良い勘してます。
ぜひ続きを読んでくださいね。
主観ではありますが、
私が文章を速読するとき、こんな風に見えています。
ここでのポイントは2つ。
1つめは、「ブロック単位で認識する」ということ。
「主語 ― 述語」や「修飾語 ― 被修飾語」など
ひとまとまりになっているものが、ばらばらにならないように、言葉を読み込みます。
イメージとしては、ブロックごとに半角スペースが入るような感じ。
(画像ではわかりやすいように、背景をつけてブロックを意識しています)
※ちなみに私は文章把握が得意なので、普段は2行をまとめて1ブロックとして読むような荒業をしてます※
2つめに、「漢字や英数字だけを読む」ということ。
厳密にいえば、送り仮名や副詞・助詞も読んではいるのですが、
目で追うのは、「漢字」または「英数字」のみにします。
イメージとしては、漢字などだけが大きく見え、
助詞などは薄く小さく見える感じ。
つまり、「ブロックを意識しながら、漢字や英数字だけを見る」ことで
その間にある送り仮名や助詞を”頭の中で補完”して、文章を完成させているのです。
助詞や送り仮名などを読み飛ばすので、
・読むスピードが上がる
・70%程度の理解度
となるわけです。
なんだ、簡単じゃん、と思った方は
近くにある本を1冊とって、読んでみてください。
案外難しいんです、これ。
さらに、その次に来る文章や、話題の流れ・結論までもを
「予測」しながら読みます。
書かれている文章を読むだけでなく、次に書かれるを予測して
それを確かめるために、「漢字・英数字」だけを読んで補足する。
これを何も考えずにやれることが「速読」です。
実際にやってみると、
・文章を眺めただけで、ブロックごとに切ることが難しい
・送り仮名や助詞を補完するのが難しい
・文章を予測するのが難しい
といった問題にぶつかります。
これらは、普段から文章に慣れ親しんでいたり、
過去にたくさんの文章を読んできた経験から、自然と身につく力だからです。
つまり、速読は
「たくさん本を読んでる人じゃないとできない」です。
なんだ、元も子もないなと思った方はすみません。
でも、事実「速読 方法」と調べると、
真っ先に出てくるのは「たくさん読んでください」という言葉だと思います。
速読の理屈が分かったとしても、
文章の読解力や予測力は、経験以外に身につけることができません。
だから、読むしかないんです。
裏技的な方法はいくつかあります。
たとえば、先にあらすじだけを読んでおく方法。
文庫小説などで有効な方法で、主人公と置かれた状況、どんなジャンルなのかが短文でまとめられています。
そこを読んでから、本編に入ると序盤を読むスピードは少しあがるでしょう。
次に、最初と最後だけ読んでしまう方法。
本は大体、最初と最後に言いたいことが書いてあります。
1冊丸々読まなくても、ミステリーなら犯人が分かれば終わり、恋愛小説なら誰かと誰かがくっつくか別れれば終わりです。
全く情緒のない読み方ですが、打ち合わせ前に原作を読まなければいけない…!と焦っているときは
この方法で乗り切るのもアリでしょう。
さらに、映画やアニメ化された本を読む方法。
先に映像作品でストーリーを見た後、原作の本を読む場合
結末までが予測できた状態なので、読むスピードはかなり早くなると思います。
速読している感覚としては、これが一番近い気がします。
映像があるなら本は要らないと言わず、ぜひ文章でも読んでみてください。
少し本を読む方にお勧めなのが、同じ作家の本を読むこと。
作家さんにもよりますが、大体文章の書き方に特徴があります。
いくつか読むにつれて、「この言い回しの時は、次にこれが来る」とか分かるようになります。
自分の感性に近い作家さんは、文章の先読みもしやすいです。
速読は1日にして為らず。
冒頭でも書いた通り、速読なんて必要不可欠なスキルではありません。
でも身につくと、想像よりもずっと世界が広がります。
まずは本を毛嫌いせずに、読んでみてください。
そして、ちょっと速読できたら楽しいかもな、と思えたら
ぜひもう1冊、もう1冊と読んでもらえたらと思います。
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