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インターンシップで後悔しないために(前編)【リクルート】

学生のうちに、職場を体験できる「インターンシップ制度」。
皆さん、うまく活用できていますか?

弊社でも、今秋は2名のインターン生を受け入れまして
それぞれの期間、お仕事を体験していただいています。

学校のカリキュラムだから、
実際に働くわけじゃないから、と
ただなんとなく選んだ会社で、なんとなく時間を浪費していませんか?

インターンシップは、うまく使えば就職に有利になる。
そうわかってはいても、なかなかうまくいかないものです。

そこで、いちリクルーターとして、
学生の皆さんが後悔しないインターンシップを行えるように
いくつかの要点をまとめてみましたので、参考になれば幸いです。

― 長くなってしまったので前編・後編に分かれます! ―
後編はこちら


■そもそもインターンシップって何のため?

インターンシップとは、学生のために企業が就労体験の機会を設け、
参加してもらう制度のこと。
学生にとっては、単位が出たり、行ってみたかった会社を体験できるなどメリットが多くあります。
ただ、企業側からすると、「未経験の素人を一時的に預かる」という大きな負荷があります。
学校側から報酬がもらえるわけでもなく、新たな仕事につながるわけでもない。
なのに、なぜ学生を受け入れるのか。
そこには大きく分けて3つの理由があります。

①将来の働き手を育てる社会的な義務のため
②良い学生を他社よりも先に見つける可能性のため
③提携の学校との関係性を深めるため

他にも細かな理由はあるかもしれませんが、
大体はここに収まると思います。

学生は、会社を選ぶことができますが、
基本企業側は、来てくれた学生を受け入れるか断るかの2択です。

自分の会社にぴったりな学生が受けに来てくれれば、もちろん弊社に来てほしいと勧誘をできるチャンスでもありますが
その確率はそれほど高くないでしょう。
ただ、提携の学校との関係性が深まれば、対応の良い企業の噂が立ち
優秀な学生がインターンに来てくれたり、求人に応募してくれたりします。
そうでなくても、毎年インターンを受け入れることで少しずつ学校内での知名度が上がっていきます。

学生側は直接的なメリットがありますが、
企業側は副産物的なメリットのためにインターンを受け入れているという現実があります。

■インターン先はどうやって選ぶ?

インターンシップ先の選び方は、大体下記の3通り。

①自分で行きたいところを探してアポイントを取る
②学校が提携している企業から自分で選ぶ
③学校が提携している企業から割り振られる

どの方法が良いかと聞かれたら、私は①自分で探す をお勧めします。
なぜなら、企業側もうれしいから。

企業も、中身は人間です。わざわざ探し出して、選んでもらえたら嬉しい。
自分の企業に興味を持ってくれた学生に対して、無碍な態度をとることは少ないでしょう。
ただ、選んだからと言って希望通りに進むとは限りません。
インターンを受け入れていなかったり、すでに定員オーバーだったりと
企業側との希望のすり合わせが必要です。
インターンの確約を取るまでに時間や労力がかかる場合もあります。

その点、②や③は企業と学校の間ですり合わせが済んでいるので
インターン先が決まるまでは①に比べたら、断然スムーズだと思います。
しかし、必ずしも自分が希望した職種・業種でない場合もあります。

明確に、なりたい職種や、見たい現場があるのなら①にトライしてほしいです。
ダメだと分かってから、②や③でインターン先を選んでもいいのではないでしょうか?


■インターン期間はどれくらいが良いの?

近年、インターンシップも多様化していて、
1~2日の超短期インターンや、1~2週間の短期インターン、
1か月~1年以上と長期インターンなど幅広くなっています。

インターン期間については、企業側の都合も大きく影響しますので
学生側の希望が通らないことも多くあります。
でも、もし希望の企業と連絡が取れたのなら
「可能な限り長期」のインターンをお勧めします。

1~2日のインターンは、もはやインターンではありません。
企業が学生を「お客様」としてもてなし、
業務の楽しいところだけを部分的に体験するようなイベントです。
本来の企業の姿を見たり、実業務を学べるようなことは、ほぼないでしょう。

1~2週間のインターンも、実際の業務を教えるには期間が足りません。
なので、業務とは関係ない課題を疑似業務として与えられたり、
短時間で済むアシスタント業務などをやるなど、表面的なことしかできません。

1か月以上期間があれば、実業務に携わる機会が多くなるでしょう。
現場に連れて行ってもらったり、実際の納品データを見ることができたりします。
何より、会社の雰囲気や業務の様子などをしっかりと見ることができます。

期間が長くなればなるほど、企業側も「学生にお願いしたいこと」をどんどん用意できます。
打ち解け、あなたの良さを知り、あなたにあった仕事をお願いできるようになるのに、1か月近くはかかってしまうのです。

■有償インターンシップってどうなの?

企業によっては、長期のインターン生にはアルバイト代のように、お給料を支払う場合があります。
有償と無償のインターン、どっちに参加したらいいのだろう…と悩んだら
ぜひ、「有償」をおすすめします。

なぜなら、「有償」には責任がつくから。
ボランティアではなく仕事して、あなたの業務や時間に「対価」が発生する。
対価を得ることで、仕事に対しての達成感や考え方がきっと変わります。
実際の仕事も、「対価」が発生します。
選択肢があるのなら、有償インターンを受けてください。

■実際、インターンシップで何をするの?

一例として、弊社に来ていた学生さんが最近体験した内容を公開します。

・会社案内と社員との顔合わせ
・MV撮影現場へ、制作アシスタントとして同行
・配信事業のコンテンツ作成(編集)
・実素材を使ってMV編集体験
・CGデザインの演習  など。

期間内にたまたま、弊社プロデュースのMV案件があったため
今回はかなり実務的な内容のインターンでした。

インターンの内容は、その都度変わることが多く
必ずしも同じ内容を受けられるとは限りませんが、
意欲がある学生は、いろんなチャンスが回ってくることが多いと思います。

■インターンシップで好印象を残すには

企業によって、インターン生の扱いは大きく変わりますが絶対に抑えておきたいことがいくつかあります。

まずは「挨拶」。コミュニケーションの基本です。
弊社も、挨拶はかなり重要だと考えています。

体育会系のように大声で挨拶しなさい!というわけではありません。
出社時、退社時、顧客の来社があった時、何かをしてもらった時のお礼など
場面に合わせて、"相手にきちんと伝わる"挨拶を心掛けてください。


次に、「話を聞く姿勢」
学生の皆さんは、普段から授業などに慣れていると思います。

ただ、企業は学校ではありません
教わる場所ではありません

企業は、利益を生む場所です。
「教えてくれて当たり前」といった姿勢では、いられないのです。

分からないことを聞くことは大事です。
でも聞かれるまで待っていないで、率先して聞いてください。
教えてもらえるまで待っていると、いつまでもその時は来ません。

企業で働く人たちは、学生さんの指導をしつつ
自分の業務をこなしています。
なので、学生さんの進捗や様子をすべて把握することはできません。
「分からないので教えてください!」と自発的に聞いて下さい。

そして、すぐに実行できるものは行動に移す
複数の手順や注意事項がある場合は、必ずメモする
何度も同じことを聞かないように、気を付ける

これらは、どの業種・どの業界でも役立つスキルです。
自分自身を「一時的に来ている学生」ではなく
「これから成長する社会人の卵」として扱ってもらえるよう
自分の意識から変えていってほしいと思います。

まだまだ書きたいことはたくさんありますが、
前編はここまで。

後編では、「行きたい会社に行けなかったときのこと」
「インターンシップの心得」などを書いていこうと思います。

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