リーダー修行記74(ご報告: リーダー教から還俗しました)
我思う、故に我あり。
最近、先生がガラッと踊り方を変えました。そりゃもう別人のように。
9月のフリーダムズカップ。
これまで何度も先生カップルのコンペを観てきた私は、予選から決勝に至るまで、なんだなんだどうした何が起こった???と言い続けて、同行した友人(観戦初心者)に訝られました。
やはり現役選手。
日々アップデートして、試行錯誤して、自分の踊りを模索していくんだなあと私はしみじみ感動したわけですが、当然のことながら私への教え方も変わりまして、こうして私もアップデートしていくのねダンスって面白いわね、と楽しくレッスンしています。
してはいますが、最近、さすがにこう思い始めました。
アップデートしすぎじゃね?
どうやら、人の身体は人によって違う、というのがマイブームらしい先生のレッスンは、私が一番動きやすい身体の使い方にフォーカス。
パートナーに覆いかぶさるイメージでドミネートしろと言っていたのに、けやきさんは下からすくい上げる感じがいいよと言ってみたり、円周を描けと言っていたのに、けやきさんは回転するというイメージを捨てた方がいいと言ってみたり、そりゃ確かに魔法のように私は踊りやすく、リードしやすくなったわけですが。
もうそろそろ言わせてくれ。
「話が全然違うじゃないか」
レッスン中、5分に1回は言っていた「頭の位置」の話を、最近とんと聞いてない。
あれほど私を悩ませた「祈り」にも「目線」にも言及しなくなった。
代わりに「ホネの使い方」に執着し始め、このほどついに、ついに、私は聞いてはいけないことばを聞いてしまいました。
「目線とかじゃないんだね〜♪」
目線とかじゃない…。
目線とかじゃない。
目線とかじゃない!?
その瞬間、「頭で伝えて目線で祈れ」という教えに費やした1年10ヶ月の修行の日々が、走馬灯のように私の頭を駆けめぐりました。
先生、いったいいつ還俗したんだい。
頭教も目線教もリーダー教もいったいどこに捨ててきたんだい。
先生「僕はいま、踊りをリセットしてるから」
かくして先生を完コピしてきた私の踊りもリセットを余儀なくされました。
未知の世界、リーダー教への畏怖から始まったこのリーダー修行記の大前提を、第74話にして根底から覆えすとは、おそるべきハイドの破壊力。
いや、リーダーたるものの概念をすっかり私に寄せ始めたハイドなんて、もはやハイドですらない。私はこれから何を書いたらいいんだ。ホネの話か?
ま、還俗…はどうやらしていないらしく、それはそれとして、ということのようですが、にしてもいきなりすぎです。ある日教室に行ったら、ハイドがジキルになってた感じ。
私の身体でホネの使い方を実験してる感があるところも、実験オタクのジキルっぽいわね。
どういうやり方もできるのがリーダーの度量、とか言われましたが、私はいっこで精一杯です。そんなに器用じゃないんです🐥
でもおかげさまで、かねがね「祈るだけで通じるわけないじゃん」と失笑していたサブコーチャーとのデモは、いい感じに仕上がりつつあります。
やっぱりリードは祈るだけじゃダメらしい🐥
追記: 話が違うじゃん!という気持ちを込めて、かつて私が作った迷作動画を置いておきます。
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