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無限の思考力 005

〜「無限の思考力 001」からお読み下さい〜

引き続き、私の経験からくる
「ロジック」を組むときの注意点「思い込み」について記載する。

②先人の検証結果による思い込み

よほどの新規性がない限り、私達が組もうとしているロジックには、先駆者や有識者がいる。

その先人達が導き出した結果を元に、新たなロジックを組む事が多いだろう。

複雑なロジックは、代々の先人によって発見された事柄を積み重ねてできていることが多い。これをゼロから紐解いていくのは不可能に近い。

先人の知識は非常に有益であり、私達が論理的に物事を考える上で、大幅に時間を短縮できるだけの知識を与えてくれる。

しかし、会社や研究機関のなかで、どんなに優れた有識者が導き出した結果だとしても、見直す作業は必要だ。

可能な範囲で、先人の方々が突き止めた理屈を再検証する。

結果的には、「それ見た事か!言った通りだろ。」ということになる可能性が極めて高い。

しかし、この様な「先人の跡を追う検証」をした場合、稀に新たなポイントに気がつくことがある。

何故なら、新たな課題を解決する場合、先人がその理屈を構築した時点では、まだ課題として認識されていないこともあるからだ。

もし、その先人から意見を聞き取れるなら相談してみるのもいいだろう。しかし、それができないのであれば、再度その事象を自分で検証するしかない。

詳細な検証データがあるのなら、自分なりにデータをまとめ直してみるのも一つの方法だ。同じデータだとしても、見る人により考察はことなるものである。

本や資料を読んだだけで、先人の考えを理解するには不十分なことが多い。そこに課題を解決するための大きなヒントが隠れているかもしれない。

「無限の思考力 006」へ続く。

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