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ボーカロイドの深淵を覗こう #13

こんにちは。ボカロが好きです。ボカロはいいぞ

 さて、「アンダーグラウンドボカロジャパン」「感性の反乱β」「POEMLOID」「VOCALOIDよれよれ曲リンク」「ボカイノセンス」の全曲周回を目指して感想を書いていくシリーズの13回目です。最終的にこれらのアングラボカロジャンルの目録として機能するようにするのが目標です。第一回はこちら

 クレジットについて、概要などに表記がなければ作詞作曲を投稿者本人が行ったとして表記します。絵や動画については概要欄/タグ/動画内にクレジットがある場合のみ表記します。

 また、万が一ですが、クリエイター様御本人で自分の曲を紹介してほしくないということがありましたらご連絡ください。その番号を欠番として紹介を取り下げます。

それでは いきます。


0121. 子宮テレフォン / sansui

タグ:VOCALOIDよれよれ曲リンク
作詞・作曲:sansui
ボーカル:初音ミク
投稿:2008/12/31

 全部ミクによるコーラスが気持ちいい曲。ミニマル感もある気がします。とても良い声が繰り返されて気持ちが良いです。
 ただ、タイトル的に想起させるものはかなり不気味ですね。名前的に日本のある未解決事件が浮かびますが……。


0122. しんおん / マッペ

タグ:VOCALOIDよれよれ曲リンク
作詞・作曲:マッペ
ボーカル:初音ミク
投稿:2009/1/1

 狂気的な内容に惹き込まれる曲。心音から始まり、狂気的な音楽が続き、1:55頃の一旦音楽を止めて心音をインサートする構成が不気味さを加速させます。
 よれよれなのかはわかりませんが線が細いような調声が曲の雰囲気によくあっています。


0123. ジャガボンゴ before dawn mix / あかやかP

タグ:VOCALOIDよれよれ曲リンク
原曲:こんぺいとうP「ジャガボンゴ
作詞・作曲:こんぺいとうP
リミックス:あかやかP
ボーカル:初音ミク
投稿:2009/1/1

 #1で紹介したジャガボンゴ(0010)のRemix。とてもスローテンポに引き伸ばされています。それに重ねられてズドーーーーンという低音とシンプルなメロディがきれいで落ち着きます。


0124. 朝 / てぃーだP

タグ:VOCALOIDよれよれ曲リンク
原曲:はっぴいえんど「朝」
作曲:大瀧詠一
作詞:松本隆
アレンジ:てぃーだP
絵:びんご
ボーカル:初音ミク
投稿:2009/1/3

 往年の名曲の初音ミクカバー。素朴な初音ミクの声が哀愁を誘います。


0125. ユーツフォン / mishiki(TebasaP)

タグ:感性の反乱β
作詞・作曲:mishiki(TebasaP)
ボーカル:鏡音レン
投稿:2009/1/4

 不安定な電子音が気持ちいい曲。24秒くらいからの間奏のときのフワァという気だるげなレンの声が好きです。通奏してなっているザーーーーというノイズもレトロな電話感があってよいです。


0126. みくもん / mishiki(TebasaP)

タグ:感性の反乱β
作詞・作曲:mishiki(TebasaP)
ボーカル:初音ミク
投稿:2009/1/17

 初音ミクをシンガーでもバーチャルでも人間でもない謎の化け物的に捉えた曲。不協和音がその不安感を表現しています。「人差し指が裂けてる」「左の眼球剥げてる」という異形の表現がユニークです。ミークゥというコーラスも鳴き声みたいで良いです。新しい初音像の模索として貴重な気がします。


0127. Sound Maker / ちゃぁ

タグ:感性の反乱β
作詞・作曲:ちゃぁ
絵:みかん風味
ボーカル:鏡音リン
投稿:2009/1/19

 サウンドが気持ちいいインダストリアル。正直ノイズミュージックとインダストリアルミュージックの違いがよくわかっていません。ノイズから発展したのがインダストリアルという認識ですが、それが具体的にどう違うのかよくわかっていません。詳しい人教えください。
 40秒頃に見られるノイズ、1分頃からの工業的なサウンド等ながい前奏をしっかり聴かせる展開と音の気持ちよさ、2分頃のロングトーンが頭の中で混ざり合うような音の重なり、サビのメロディとのバランスが好きです。ラスサビの伸びやかなリンの声も好きです。


0128. エクストリームがみてる / あかやかP

タグ:VOCALOIDよれよれ曲リンク
原曲:ビンラディンP「エクストリームがみてる
原曲作詞・作曲:ビンラディンP
アレンジ:あかやかP
絵(原画):いるー
絵(アレンジ):雪原
ボーカル:初音ミク
投稿:2009/1/19

 ビンラディンPの迷曲のリミックス。攻撃的な電子サウンドです。「ツンデレー」というフレーズが執拗に繰り返され電子ドラッグ感を倍増させています。


0129. リッサの鉄柩 / hyton

タグ:VOCALOIDよれよれ曲リンク
作詞・作曲:hyton
ボーカル:鏡音リン
投稿:2009/1/21

 サムネはミクですがリン歌唱。重々しいイントロから惹かれます。リッサの鉄柩は拷問用具の一つで中に閉じ込めてじわじわ圧殺するもの。イラスト的に逆「下剋上(完)」というような感じでしょうか。それとも単にリンちゃんをいじめたかったのか…? その禍々しい感じに重たいロックがよくあっています。


0130. Melhore~元気をだして~ / chiArosCuro

タグ:VOCALOIDよれよれ曲リンク
作詞・作曲:chiArosCuro
絵:うむ
ボーカル:初音ミク
投稿:2009/1/22

「ぱーぱぱーぱーぱーぴぷぺぽ」というコーラスが癖になる民族調曲。1:30頃から曲調がガラッと変わりどちらかというと琉球音楽調になります。そこから一旦静寂を挟んでまた元のもとの曲調に戻るのが面白いです。


今回はここまで。それでは!


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周回の中で特に気に入った曲をマイリストに入れておきます



日記 2022/5/22

 「シン・ウルトラマン」観てきました! 面白かった。庵野監督は人並みに好き(人並み:BDを揃える、庵野秀明展に2回行く)で、ウルトラマンは保育園~小学生の時にティガ、ガイア、コスモスあたりを特撮が好きだった従兄弟と一緒に所々見ていた程度でしたががっつり楽しめました。
 ネタバレできないのでなんとも言えませんが、シン・ゴジラを見ていると人間の動き(への描写のされ方)の対比が面白かったです。ゴジラは人間が怪獣を倒す話ですので、人間も頑張れば案外団結もできるし叡智を絞ればなんとかなるという感じでしたが、ウルトラマンは人間はどこまで考えても人間の尺度(社会構造、対立、思惑の錯綜)であって、ある種の愚かさや浅ましさが克明に描かれている気がしました。そしてそれでも人間を信じ愛するウルトラマン……「M八七」ともどもとても良かったです。
 個人的には鷺巣詩郎さんの劇伴やこれまでのウルトラシリーズからの宮内さんの劇伴がとても良かったです。東京の日常と「Early Morning From Tokyo」が良すぎる……ラストの闘いのシーンの劇伴が特に好きでした。かっこよすぎ。ちなみにこれまでの鷺巣詩郎×庵野秀明の劇伴で私が好きなのは「E-7(エヴァ)」「2EM15_0938(エヴァ破)」「Persecution of the masses(1172) / 上陸(シン・ゴジラ)」「thème du concerto 494(シン・エヴァ)」あたりです。鑑賞する際はぜひ劇伴にも注目してみてください。


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