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『鏡の国のアリス』のチェス問題⑦(詩との関連3)

The Warlus and the Carpenter

双子兄弟が歌う「セイウチと大工」の詩とチェス手順の関連です。
実はテキストによって挿絵の位置がまちまちなので少し曖昧になってしまうのですが。

詩18連+挿絵3枚→21手ですが、挿絵の位置がハンプティ・ダンプティの詩のような「詩の中に挿絵が埋め込まれている」タイプなのか、連と連の間に入るタイプなのか不明。

前者なら連と挿絵がセットでチェス手順の2手分、後者なら挿絵1枚が1手分でしょう。

それでも、大まかな対応は見て取れるので、箇条書きにしていきます。

第1連6行目
The middle of the night→1.○Nd4
第3連4~6行目
~no birds in the fly→3.●Nd5
第4連
セイウチ=白のポーン、大工=白のクイーン
第6連
この詩のfourはfoe(敵)と同音で赤の駒の動きに対応しています。ここでは7.●Ke5。
第7連
The eldest Oysterは白のキング。8.○d6
第8連
four young Oysters→8.●Ng6
第9連
Four other Oysters→9.●Kf6
第10連+挿絵2
11.●g6のあたり(?)→11・12手目か。
第11連~第14連
13~16手目に対応。第14連5行目の'The night is fine'が白のナイトの最後の1手を表現しています。
第15連
Cut another slice→17.○Kd6+
第16連
spread too thick→18.○Rf2+
挿絵3
19.●Qe8(festa)
第18連
They'd eaten every one→21.○Q×e8#

Warlus=白のポーン=アリスを踏まえれば、詩の直後にアリスが言う台詞「私、セイウチが一番好き」にニヤリとすることでしょう。

Waspの章の新聞記事

5個の白の角砂糖と、3個の赤の角砂糖が紅茶のカップの周りを回る話。途中で赤の角砂糖が紅茶の中にドボンと落ちて行方不明に。
・・・というお話。チェス手順にそった謎々ですね。ちなみに赤砂糖はbrown sugarです。

アリス女王を讃える歌

この詩はよく分かっていません。
誰か教えてください。

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