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『鏡の国のアリス』赤の女王の年齢は

赤の女王についての追加項目です。

『鏡の国のアリス』第9章の女王たちの試験の場面で、赤の女王がアリスに言う台詞、「この国ではたいてい昼も夜も一度に2つか3つある」は、チェス回答手順と詩の関係を示していると考えられます。
(1手=複数行とか数手=1行とか)

しかし、「私が貴女の5倍お金持ちで5倍賢いのと同じ」の方は、赤の女王が未来のアリスとすると「年齢が5倍」という意味ではないでしょうか。
(原文のfive timesも「時間」を暗示かも)

この前提であれこれ試してみました。

①数え歳の7歳6ヵ月=満6.5歳
(主人公アリスの年齢)
②6.5×5=32.5
(赤の女王=大人アリスの満年齢)
③(6.5+32.5)÷2=19.5
(2人の年齢の中間点)
④満19.5歳=数え歳の20.5歳→20歳超
⑤チェス手順の20手超→21.○Q×e8#

赤の女王の年齢は満32.5歳=数え33.5歳。

順行する時間の少女アリスと逆行する時間の大人アリスは満19.5歳=数え20歳超(21歳)の時点で1つに重なることになります。

チェス手順の1手=1年換算では、ここでチェックメイト。

赤のクイーンである大人アリスと白のポーンである少女アリスは、チェス手順の時間軸においても鏡像関係にあったというわけです。

しかし、新たな問題が。

『鏡』の7歳6ヶ月が数え歳なら、『地下』や『不思議』の7歳0ヶ月も数え歳ということになるのではないでしょうか。

現代の日本人は「年齢」というと満年齢しか思い浮かびませんが、ヴィクトリア朝英国人の常識ではどうだったのでしょう。

『不思議の国のアリス』の主人公は満6歳、ということになるんでしょうか・・・

追記(2020.11.20)
7歳0ヶ月でも7歳6ヶ月でも「あなたの年齢は?」と尋ねられれば「7歳」と答えるであろうことを考えれば、「主人公アリスの年齢は7歳、赤の女王の年齢はその5倍の35歳」かもしれません。その場合、2人が重なるのは(7+35)÷2=21手目ということになります。21や42に絡めるなら、こちらが正解かも。白の女王の年齢のパズルと対になっているのも触れてなかったですね。すみません。

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