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『鏡の国のアリス』のチェス問題③(時間との関連)

チェスの回答手順と時間の関係です。
1手=1年、1手=1日、1/2手=1時間の3種類がありますが、今回は「年」と「時」です。

1手=1年

Alice Liddellは1852年5月4日生まれ。
そのアリスの半生と『鏡の国』のチェス手順が連動しています。
第1手=1852年、第2手=1853年、・・・第21手=1872年という対応です。

1852年(1.○Nd4)
アリス・リデル生まれる(数え年1歳)

1854年(3.●Nd5)
フローレンス・ナイチンゲール、仲間と共にクリミア戦争に参加(双子の喧嘩を止めた鳥のnightingaleは戦争を止めたNightingaleと物語上で重ねられていたというわけです)

1858年(7.○Qf8)
HD「7で止めておけば良かった」→7手目に○Qe3と指していればチェックメイトだった(アリスの数え年が7歳のタイミング)

1862年(11.●Kg7)
白の騎士、アリスに詩を聞かせる
川遊びの日が1862年7月4日とされていますから、ここの白の騎士は30歳当時のキャロルのはずです(キャロルは1832年生まれ)。

1872年(21.○Q×e8#)
白のクイーン(アリス)、赤のクイーンを取ってチェックメイト。
『鏡の国のアリス』刊行が1862年ですから現実世界から見れば「近未来」ということになります。

1/2手=1時間(1手=2時間)

時刻との対応は「12:00~1.○Nd4~13:00~1.●Qh5~14:00~2.○Nf5~15:00~」のような構造です。

双子兄弟の「今は4時半(Half past four)」「6時まで戦おう」という会話は、「16:00~3.○d4~17:00~3.●Nd5~18:00」という流れだと考えられます。

白の女王の「2時間遅刻」は4.○Qc4でなく1手前に3.○Qc4+と指していれば、より早くチェックメイトにできたという意味。

この間隔で延長していくと、終局時には4:00~21.○Q×e8~5:00~21.●~6:00ということになります。
ゲーム終了と夜明けの時刻が同期していたというわけですね。

次回は1手=1日です。

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