見出し画像

好きなアイドルの存在と、人生のモチベーションについて

このnoteをどういう風に使っていこうか、いまだに悩んでいるのだけれど、デザインのことは別のアカウントで書くこととして、写真や思ったこと、今書きたいことを書いていこうと思います。


人生のモチベーションや、メンタルのバランスにおいて、自分の中でアイドルという存在は重要な位置を占めている。

小学生の時にモーニング娘。を好きになったのをきっかけに、様々なアイドルを見てきて、中学生の時に嵐を好きになり、もう嵐以上に好きになるグループは現れないであろう、と半ば悟りの境地に入りかけていた時に、晴天の霹靂のように目の前に現れたのがKing & Princeというグループだった。それが4年前の話。

このグループを好きになって4年目、グループも自分も今が一番波に乗っている、という言い方はおかしいけれど、キンプリとファンの熱量はここ数ヶ月で凄まじい盛り上がりを見せていた。デビュー曲のシンデレラガールで築いたジャニーズの王道・王子様路線に加えて、元々ダンススキルの高いメンバーのレベルに追いつけ追い越せと言わんばかりに、本格的なダンスパフォーマンススキルをグループ一体となって磨き上げ、その結果は6月に発売されたアルバムのリード曲・ichibanがTikTokで11億再生という驚異的な数字になって現れた。勢いは昨今のボーイズグループの中でも頭一つ抜け始めていた。

そんな中での、先月のメンバー3人の脱退・退所の発表。

頭が追いつかなかったし、今でも朝起きるたびに夢じゃないかと思っている。この数ヶ月の間に自分が見てきたものと、虚しささえ感じる突然の発表の内容があまりにも一致しない。一体、今まで何を見せられていたのだろうか。彼らは何を考えていたのか。公式発表の文章を何度読んでも、ブログを何度も読んで、これは本人たちの意思、と納得させようとしても、するすると頭の中を通り抜けていく。

11月4日の23時以降、自分の中でなにか大事なものがスポンと抜け落ちてしまった。長らくアイドルファンをやっていて、実はこういう事態に直面したことはあまりなかった。女性アイドルグループのメンバーの入れ替えには慣れっこになっていたし、今そこでこのメンバーが抜けたらダメなのではないか?と思うような場面も何度も見てきた。それこそ嵐の活動休止もショックだったし、SMAPの解散もだ。

しかし、ここまで自分の中で特定へのグループへの熱量が高い時に、そのグループ自体が崩壊してしまうのではないのか、と感じるような事態に初めて直面してしまった。そういった時にどうなるのかというと、あの日以来ずっと情緒が不安定だし、3人が脱退する5月以降が全く想像できないし、仕事をしていてもどこか身が入らないというか、上の空になってしまっている。発表当日は、自分でも驚くくらい悲しさと悔しさがこみ上げてきて、家にあるCDのジャケットを見ていたら飼っていた犬が亡くなった時以来の大号泣をしてしまったし、その状態が2日、3日と続いて、眠れないわ謎の痙攣は起きるわで、一体どうなるのかと思ってしまった。

この感情は多分、本気でアイドルを好きになった人しか分からないだろうし、なんなら本当の意味で理解できるのは同じグループを応援しているファン同士だろうと思う。そのファン同士ですら、やはりそれぞれは別個の人間なので考えていることが違って、毎日些細なことで衝突してしまっているのを見かける。SMAPの解散騒動の時と全く同じ様相を呈していて、事実を受け入れたくない人たちが頑なに自分と他者の間に境界線を張ってしまっている。しかし今の自分はその人たちの行動を否定はできないし、自分もそんなに強くはいられない。

自分は生きていく上で彼らからエネルギーを貰っていた。十分なポテンシャルがそれぞれのメンバーにあるのに、それに甘んじない姿勢、常に上へ上へと上がって行こうとする姿。ichibanという楽曲はそんな彼らの努力の結晶のような曲だと思う。何もかもが完璧で、強すぎると思っていた。ファンから見れば強すぎる殻でできたようなグループの核に、どこか脆く、危ういものがあった。そこにメンバーもファンも気づけなかったのだと思う。

救いなのは、彼らがお互いに人間として尊重しあった結果として出した結論だということだろうか。以前、メンバーの誰か一人が嫌だと言ったことは絶対にしない、とどこかの雑誌で発言していたのを覚えているが、グループという箱ではなく、お互いの考えていることを一番に尊重する関係性なのだろうと思う。アイドルとしてグループを守ることも、お互いの考えを尊重することも大事で、その両方のバランスを取れることが理想であったけど、なんらかの事情で、今のメンバーでそうは出来なかった、としか、今の自分には想像することできない。

King & Princeは終わらないし、これからも残る2人でグループ活動は続いていく。ただ、その姿を今までの延長戦上として見れるようになるには、長い時間がかかると思う。彼らと一緒に走り続けてきた4年間、その続きがどうなるのかは全く今は読めない。ただ、辛い時、悲しい時に、自分はアイドルという存在に寄りかかりすぎていた気がしている。アイドルという支えがなくても生きていけるようにならないとダメなのではないか、と思ってしまったりもしている。

結論として、それは無理に近いのだけれど、自分が辛い時に寄りかかろうとしている存在も、今を生きている生身の人間なのだということを忘れてはいけないと思った。

サポート費用は書籍やツールの購入に使わせていただきます!