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フリーランスマーケターになって変わったこと/変わらなかったこと【独立後1ヶ月経過】

前回のエントリで独立宣言をしてから、あっという間に1ヶ月が経ってしまいました。

さて、意気揚々とフリーランス生活に突入したわけですが…
早速フリーランスの洗礼?を受けてしまったわけです。

そう、フリーランス生活初の記念すべき『仕事が飛ぶ』という憂き目に遭いました。独立前に決まっていた案件が急きょペンディング(という名のお蔵入り?)となり、この1ヶ月間はだいたい85%くらいの稼動で過ごしていました。

不可抗力で仕事がなくなる=収入がなくなるという、フリーランスならではの不安定さを身をもって痛感しました。周囲のフリーランサーからは「今日ある仕事が、明日にはなくなるものヨ」「下手すると報酬が振り込まれないこともあるヨ」など、事前に“フリーランス怪談”を聞いていたので、思ったより衝撃は少なかったです。
ただ、この仕事を受けるために断った仕事もあったので、それだけちょっと悔やまされます。過ぎたことはしょうがないけど。

それに悪いことばかりではなくて、会社員という時間縛りのない働き方になったことでこれまで以上に自分の時間の使い方の制約がとれ、新しいことに挑戦する機運も高まってきました。
なので、とりあえず7月は焦って仕事を探すのではなく、自分の中に起きたささやかな変化を楽しんでみることにしました。

今日は、このあたりの近況を中心に整理します。

フリーランスになって変わったこと

毎日の時間の使い方にゆとりができた

基本的な生活リズムは独立前と変わりません。保育園の子どもがいるので、割と朝型の生活を続けています。でも、就業時間や定時といった概念がなくなったので、特に朝のバタバタする時間帯のストレスが減りました。

一番大きいのは会議の時間がかなり減ったことです。会社員時代はいくつかの部署をまたがって兼務していたので定例が複数あったり、全社会議や法人向けの提案営業のミーティングなども結構入っていました。

今は会議は必要最低限なのものだけなので、自分が考えたり作業するまとまった時間が増え、結果として仕事全体の効率もアップした気がします。

仕事関連のインプット欲求が復活した

会社員時代は本業+副業をしていたので、目の前の仕事に精一杯でした。稼働時間的には週6日+働いていたことになります。

そういう生活を送っていると、アウトプットばかりになってしまい、インプットに注げるゆとりがなくなりますよね。
例えば仕事に関連のあるメディアの記事を読んだり、人と会って情報交換するといったインプットに時間を使う心のゆとりがまったくなかった。

今は(仕事も1つ飛んだのでw)、インプットする時間と心のゆとりができました。最初の1週間くらいは「あれ、今って本とか読んでていいんだっけ?」とか一人で躊躇っていましたが、すぐに慣れました。

マーケティングの理論書とかを読んでいると、もう15年くらいマーケや広告の仕事をしているのに、知らない概念や単語フレームワークがわんさかあること(笑)

会社員の頃は、仕事の忙しさもあったけど、結局マーケティングって実践経験を積まないと意味なくない?と思っていたのですが、こうしてインプットを復活すると「目から鱗」なこともあってシンプルに楽しいですね。ある程度実践経験を積んでから理論をインプットする方が、個人的にはスッと入ってくる感じがします。

スキルアップ(検定試験や資格取得など)に興味が出た

上のインプット欲求とも関連しますが、やはりもっとスキルアップが必要だなと感じています。ただマーケターのスキルってとてもわかりにくくて、仕事ができる・できないの定義や線引きもハードです。

フリーになって、収入の安定感や将来に対する保証のなさから自分のスキルや知識を目に見える形にしていかないと!という意識も強くなってきました。

個人的にはマーケやwebマーケ系のスキル特化型の資格にはあまり興味がないのですが、マーケ戦略・コンサル、ひいては企業経営xマーケの方をちょっと頑張ってみようかなと考えています。

まだ受験するか決心していないですが、「中小企業診断士」が気になっています。ただ本格的なお勉強から遠ざかって久しいので、まずは「マーケティング検定」の勉強を始めています。(内閣府認定の資格だし)。
あ、あと超今さら感満載ですが、タダで取得できるのでGAIQも取りましたw

仕事に関係のない読書の時間が増えた

これはタイミング的なこともありますが、もともと読書が好きなので、最近読む時間が増えてヤッタ〜といいうやつですね。会社員時代も本は読んでいたので、シンプルに時間ができて読書量が増えたというだけ。

家計のことを意識するようになった

今受けている仕事は基本的には明確な終了期限がない形での業務委託なのですが、それでも収入はいきなり減ったりするリスクは全然あります。
そのこともあって家計については、特に固定費は全部リストアップしていくら支出があるのか〜を洗い出しました。
今まで家計簿をつけたことすらなかったので、意外と生活コストが嵩んでいることに今さらながら気づきました。

会社員の時よりも基礎収入は増えているので、今すぐに生活不安があるわけではないけれど、今まで無法地帯だった家計の収支を把握して見つめ直す機会ができたのは良かった。

iDeCoに入った

NISAはやっていたけれど、iDeCoは独立してから始めました。あと地味に新卒入社した会社で入っていた企業型確定拠出金を10年以上ずーっと放置していたので、残金を移管できて良かった…
税金対策については他にも色々と考えてはいるものの、今はちょっと後回しにしようかなという温度感です。

フリーランスになっても変わらなかったこと

生活リズム

上の方でも書きましたが、生活リズムは基本的にまったく変わらなかったですね。子どもがいるので、夜型にはなりえないのですが。家族がいると平日のパターンや何かをする時間って大体決まっているので、ON/OFFの切り替えは変わらずキープできています。

金銭感覚

家計のことはだいぶ意識し始めましたが、今のところ収入が減ったわけではないのであまり変わりません。収支計算をしたので「ああ、これ以上は常に稼いでないとヤバいな〜」という具体的な感覚値は身につきました。

もともと会社員時代(+副業していた分も含めて)より収入が下がらないことを絶対条件にして独立したので、下準備期間も含めてそこが実現できているという意味では今のところ悪くない滑り出しかなと思っています。

家族との過ごし方/時間

これもまったく変わりません。ほぼ、これまで通りですね。日中や夕方のお迎えの融通がきくようになったかなという感じです。前職でも、育児関連のタスクは柔軟にできる環境だったので、こと育児についてはむしろ会社員時代がとても恵まれていたんだなと感じています。

今のところ、働く時間はほぼ平日のみで完結しているので、週末にまとめて副業をしていた頃よりもお休みもしっかり取れています。

仕事への興味

会社員時代は、本業がほぼフルコミットで傍らで副業するといった働き方でした。今は自分の稼働時間を、例えば週2日と週1.5日と週1日と…みたいな感じで複数の仕事に対して按分しています。

どれがメインでどれがサブで〜みたいな区分ではなくなったことで、仕事への取り組み方や意識分散がどう影響するかな?と思っていました。蓋を開けてみると、この影響は良い意味でなかったですね。

「自分にとって共感度が高い、かつ、社会的意義が高い」仕事にフォーカスしようと決めているので、自分の中で軸があることでどの仕事にも集中して向き合えているのでは?と思っています。完全自己評価ですがw

フリーになって1ヶ月。いま思うこと

出だしでちょっとしたハプニングがありましたが、こうして整理して振り返るとフリーランスの駆け出しとしては概ね良好なスタートを切れたのかな?と感じています。

ただフリーになってから際立つのが、「自分の時間を切り売り」している感なのです。すべての仕事を「時間単価」で定義して契約しているので、当たり前なのですが、なんだろう…この気持ちは…!

お金のこともそうですが、それ以上に自分ができる仕事量には限界があって、それ以上は一人ではどうにもならない、ということを痛感しています。

だからどうということはなくて、「会社員に戻りたい!」とか、「今すぐ法人化して組織で受託案件を増やしたい!」みたいなことも、今のところそこまで強くは考えていません。が、頭の中では色々な可能性や妄想が日々膨らみは萎んでおります。

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