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テクノロジーと心の動き

オーストラリア、メルボルンの人形劇カンパニーの新作作りに立ち会ってます。この騒ぎでプレミア上演するはずだったフェスティバルはなくなってしまったけど、新作は最後まで仕上げよう!と決めてくれたので、ありがたい事にこうしてお仕事できてます。

仕事は新作の演出!初めての経験だからどうなるだろうと思ってたけど、楽しい!!ソロ時代、が〜まるちょば 時代、去年新しく習ったことがめちゃめちゃ生かされてます。二人のパフォーマーも経験豊富なので、1言えばすぐに2わかってくれるし。

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今日から照明さんが入って、ガラリと雰囲氣が変わった。ついでに音響の操作もしてくれる。今ではすごいいいソフトがあるんですね。音響も照明も同じソフトに入れて並べて入れておくと、順番に音響も照明も勝手にON・OFFしてくれる。もちろん、お芝居の部分はそうは時間通りにいかないから、お芝居に合わせたスタッフの操作が必要だが。

僕がパントマイムを習っていた頃は、まだまだアナログの時代だった。作品発表会では生徒同士でスタッフもやるので、音響さんをやったこともある。オープンリールのレコーダーに音楽や効果音を文字通り切り貼り(ハサミで切ってテープで貼るんですよ!)してた。白い鉛筆でテープに直接印を書いて、頭出しがピッタリできるようにして。同時にカセットテープやCDも流せるようにしてたから猫の手も借りたい局面がよくあった。懐かしいなあ。遠い目、、、。

昔話は置いといて。

機材の進歩のせいか、音楽や効果音を一つの音源にまとめて、それに合わせてパフォーマンスをしている人を前よりも見かけるけど、あれはいただけない(個人の感想です)。だって、人間なんだから日々、体調も感情も違うでしょ?そして、お客さんとのコミュニケーションで間も変わる。なのに、毎回毎回おんなじタイミングですべてをやるなんて、氣持ち悪くない?もう心は動いてるのに、音を待たなきゃいけなかったり、次の音がもうすぐ出るからと心がゆっくりと動いてるのに慌てて演技しなければいけなかったり、、、。逆に毎回毎回同じタイミングでできるなら、ライブで見なくてもいいじゃんってなる。

そんなことも考えた上で、すべて音に合わせてパフォーマンスするのが好きだったら、それでもいいと思う。でも、そんなこと考えたことなかった!っていうパフォーマーがいたら一考の価値、大ありです。

ちなみに今演出を手伝っている二人は、もちろん僕と同じ考え方。

ケッチ


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