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[2・3月のデータ分析] 2021年J1リーグの横浜Fマリノスをデータ分析する日記

こんにちは、kesuo-です。こちらの記事では、"2021年J1リーグの横浜Fマリノスをデータ分析する日記" シリーズの2・3月分の得失点データ分析の記事になります。若干長めの記事になりますので、お時間ない方は目次から好きな場所に飛んで読んでいただければと思います。

はじめに

こんにちは。最近は、各試合ごとに得失点データを考察する記事を投稿する日々を送ってました。しかし、ある程度まとまったデータを使って分析したい欲が生まれました。ちょうど今週はJ1の試合はなかったので、2・3月のマリノスの得失点データを分析して簡単な考察を加えた記事を作成してみました。

今回の対象試合は、J1リーグ第1節から第5節で、マリノスの得失点データのみに注目しております。

今回のデータ分析結果の考察方法としては、以前分析した2020年と2019年シーズンの結果と比較しながら結果の簡単な考察ができればと思ってます。特に2019年は優勝しているので、2019年のデータに近づいているかどうか、という観点で考察を進めていきたいと思います。

目的

単体の試合での得失点データだけではなく、月単位での得失点のデータを活用してマリノスの得失点の傾向を掴み、今後の試合に期待したいことを明確にすること。

注意点

今回分析で使用したデータセットは私個人が作成したデータセットになっており、公式記録とは異なります。そのため、誤ったデータが含まれている可能性があることや、人によって解釈が異なるデータも含まれていることにご注意ください。データセットの作成方法や中身に関しては、過去の記事で公開しておりますので、ご確認ください。

用語の整理

この記事特有の用語を使っている可能性もあるので、ざっと用語をまとめました。

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得点ランキング

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前田選手の6得点は素晴らしいです。怪我が気になりますが、早く復活して欲しいところです。また、小池選手の2得点も素晴らしいです。2019年に15得点を記録した仲川選手のJリーグでの得点がまだないため、4月は仲川選手のゴールにも期待したいです。(下記記事より過去の結果を活用)

アシストランキング

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渡辺選手が3アシストです。2020年12アシストを記録した水沼選手、2019年に13アシストを記録した仲川選手にも、これからアシスト数も伸ばして欲しいですね。(下記記事より過去の結果を活用)

準アシストランキング

準アシストとは、アシストをアシストした選手のことを指します。

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マルコス選手が3回の準アシストを記録。得点の起点になってくれている証ですね。2020年は天野選手がトップの8回の準アシスト、2019年はティーラトン選手がトップタイの6回の準アシストを記録していたので、今年も天野選手とティーラトン選手の準アシスト回数が増えることにこれから期待したいです。(下記記事より過去の結果を活用)

得点関与ランキング

得点関与ランキングとは、得点、アシスト、準アシストの合計回数でのランキングのことです。
(図の表示について、他のランキングと回数と選手名の列が逆になってしまい、申し訳ございません...)

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前田選手、マルコス選手を中心に今年のマリノスの得点は生まれがちですね。優勝した2019年は、仲川選手とマルコス選手に偏る傾向があったので、この二人の活躍が続けば、優勝に近づけるのではないかと思ってます。今後もこの二人には特に期待したいです。(下記記事より過去の結果を活用)

ボールカットランキング

ボールカットランキングとは、得点時に相手からボールをカットした回数のランキングのことです。

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ボールカットランキングは、扇原選手が2回でトップです。得点の起点になるアクションになっている証ですね。今後も鋭いボールカットに期待したいです。(なぜかボールカットのデータを過去の記事でまとめてなかったので、ボールカットのデータは過去のデータとの比較は飛ばします。)

ボールロストランキング

ボールロストランキングとは、失点に直結したボールロストをした回数のランキングのことです。

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ボールロストランキングは、扇原選手とチアゴ選手が1回ずつでした。扇原選手のボールロストは2020年が4回、2019年は0回のようでした。扇原選手のボールロストからの失点が増えないことに期待したいです。(下記記事より過去の結果を活用)

FK獲得ランキング

FK獲得ランキングとは、得点に直結したFKを獲得した回数のランキングのことです。

該当者なし

FKからの得点がまだうまれてないので、今回はデータなしです。

FK提供ランキング

FK提供ランキングとは、失点に直結したFKを獲得した回数のランキングのことです。

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FK提供者は、岩田選手が一回でした。広島戦の失点の時だと思います。こちらは過去のデータ分析では取得してなかったので、過去のデータとの比較は割愛します。

PK獲得ランキング

PK提供ランキングとは、得点に直結したPKを獲得した回数のランキングのことです。

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PK獲得者は、エウベル選手の1回ですね。PKの獲得回数ですが、2020年は2回ですが、2019年は5回と2倍以上の数値を記録しております。これからは、もっとPKを獲得する回数を増やして欲しいところです。特に仲川選手や前田選手などスピードのある選手にPK獲得を期待したいですね。(下記記事より過去の結果を活用)

PK提供ランキング

PK提供ランキングとは、失点に直結したPKを獲得した回数のランキングのことです。

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PK提供者は、チアゴ選手と松原選手ですね。DFの選手がPKを与えていることになります。2019年は、遠藤選手と大津選手がPKを1回ずつ提供していたのみでした。2020年は、守備的な選手がPKを提供する傾向がありました。優勝に向けて、今後はDFの選手がPKを提供する機会は減らしたいですね。(下記記事より過去の結果を活用)

状況別得点数

状況別得点数とは、PK FK,CK,その他(Play)で分類したときの得点回数のことです。

---得点---
PK: 1
FK: 0
CK: 0
Play: 9

まだセットプレーからの得点は生まれてないようですね。ほとんど流れの中からの得点です。優勝した2019年もセットプレーからの得点はシーズンを通じて3得点のみでしたので、セットプレーからの得点ははあまり気にしなくても良さそうです。ただし、PKに関しては、2020年は2019年と比べ、PKでの得点が7点も減っているので、優勝するためにはPKでの得点を増やすことが重要な要素の一つと考えています。今後PKでの得点は増やして欲しいところです。(下記記事より過去の結果を活用)

状況別失点数

状況別失点数とは、PK FK,CK,その他(Play)で分類したときの失点回数のことです。

---失点---
PK: 2
FK: 1
CK: 1
Play: 2

流れの中からの失点が2回しかない点は素晴らしいことですね。2020年は2019年と比べ、Playの失点回数が15回増えていました。今後もPlayの失点は増えないよう、このままのペースで期待したいです。PKからの失点はすでに2失点してますね。2019年シーズンのPKからの失点回数と同じ数値をもう出してしまってます。今後PKからの失点は極力避けるようにしたいところです。(下記記事より過去の結果を活用)

得点までの時間別ランキング

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相手からボールを奪ってから得点するまでにかかるまでに時間を分析した結果をグラフで下記に示しました。グラフの説明として、縦軸は得点数、横軸は得点までにかかった時間(秒)を表しております。棒グラフの幅は一秒単位で作成しております。また、オレンジ色のグラフはPlayでの得点時を表し、青色のグラフはセットプレーやPKでの得点時を表しています。

グラフ取り、10秒以内に得点できるケースが多いように見えます。2019年も同様の傾向がみられており、2020年は逆に10秒以上かかるケースが多かったようです。2019年の優勝時のデータに近い可能性が高そうです。今後もカウンターよりのゴールに期待したいですね。(下記記事より過去の結果を活用)

失点までの時間別ランキング

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相手からボールを奪われてから失点するまでにかかるまでに時間を分析した結果をグラフで下記に示しました。グラフの説明として、縦軸は失点数、横軸は失点までにかかった時間(秒)を表しております。棒グラフの幅は一秒単位で作成しております。また、オレンジ色のグラフはPlayでの失点時を表し、青色のグラフはセットプレーやPKでの失点を表しています。

失点に関しては、10秒以内に失点する回数が多い印象を受けました。2020年は2019年と比べて10秒以内に失点するケースが多い傾向がありました。カウンター気味の失点は減らしていきたいところです。ただ、グラフからは、セットプレーやPKからの失点(青色)が10秒以内に発生してるので、Playの失点(オレンジ)だけを見ればそこまで気にする必要はなさそうとも見えます。Playの失点のサンプル数がまだ少ないので、なんとも言えませんが、このサンプル数が増えないことに期待したいです。(下記記事より過去の結果を活用)

得失点の時間帯

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こちらのグラフは縦軸が得点差、横軸が試合時間(0分-90分)を表しています。右上にグラフが伸びている箇所が得点を、右下にグラフが伸びている箇所が失点を表しております。また、試合ごとにグラフの色を変えております。例えば、赤色の線はレッズ戦の得失点の推移を表しています。前半3分に得点、前半26分に得点、後半10分に得点、この3点がいつ発生したのかをグラ具で表していることが直感的に確認できれば幸いです。

このグラフから、今シーズンのマリノスは、前半に得点が取れれば勝てるが、前半に失点すると勝てないようですね。前半で決着がついてしまうようです。これは今回良い発見でした。みなさん、今シーズンは前半に得点が取れるか、失点してしまうか、が鍵を握ってきそうです(まだ今シーズン5試合のみの傾向から言えることですが...)。

過去のデータでは、2020年は2019年と比べ2得点差以上で負けている状況が発生した試合数が多いことが確認できたようです。グラフから、すでに今シーズン2得点差で負けている状況があった試合が2回存在します。今後は、失点したら、すぐに取り返せるようにしたいですね。(下記記事より過去の結果を活用)

おわりに

また、2・3月の全試合の得失点データをまとめて分析した記事を作成してみました。いかがでしたでしょうか。今年から若干データの取得方法を変更して、分析結果を作るためのコーディング作業に数日かかりました。若干大変さはありましたが、面白い結果が把握できたと思えたので、個人的には満足しております。また、前回の年末年始に2019年と2020年のデータ分析を済ませておいたことで、比較対象とできるので、分析結果の考察の楽しさが増してきたので、楽しんで記事を作成できました。読んでいただいた方が、何か今シーズンのマリノスの新しい発見を持ち帰っていただけたら嬉しいです。

記事を読んでいただき、ありがとうございました。わかりづらい点や感想などございましたら、ご指摘をお待ちしております!



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