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エッセイ)押しキャラ劉邦

私の押しキャラは劉邦
劉邦は漢王朝を開いた中国の偉人。
今、流行っているキングダムの嬴政が中国を統一し、秦王朝を開くも、結局15年足らずで秦王朝は崩壊。
キングダムでは人徳者として描かれる嬴政(始皇帝)も史実では、残虐性と欲に塗れた暴君だった。
儒教弾圧に儒教徒を生き埋めにしたり、自分の政治に邪魔な過去の書物を全部焼いてしまったり、不老不死に憧れて水銀を飲んだり、税金もバンバン上げて、文化の統一を歌い、他の国の文化を蔑ろにしたりと民からの反感を煽った。
その状態で、50歳の時に急死。後を継いだ胡亥もバカボンで丞相の趙高の傀儡状態。
そもそもが、趙高は自分が権力を握りたいがために胡亥を擁立したのだから仕方の話だったのだが…。
因みに、この趙高が家臣に行った踏み絵的な行動が“馬鹿”の語源とされている。(諸説有り)

この腐り切った国をなんとかしようと出てきた将軍が“項羽と劉邦”
若くて家柄も良く、めちゃくちゃ強い項羽。
まさに英雄って感じの男。
対する“劉邦”は40過ぎのおじちゃんだし、武力もなければ頭も良くない。
半グレみたいな生活を送っていたのに、大風呂敷を広げる口の旨さが功を総じていいとこのお嫁さん貰ったり、あれよあれよと人が集まってきて、でかい軍になったりで、最終的には、項羽をやっつけて漢王朝を開いてしまう。
なんの能力もなかったけど、他人の能力を見定める力と人をその気にさせる能力だけは長けていたTHE 他力本願の人間。
最初は、項羽の下にいた優秀な人材も、最終的には劉邦の元にやってきて、その後、大活躍。
結局、コミュニケーション能力と運だけで天下をとってしまった人。

高校の時に世界史の先生にkesun4は劉邦の様な人間だって言われて以来、なんか他人の気がしない。
とは言え、自分が天下を取る様な人間にはならないだろうけど…。周りの人に恵まれて楽しくやってるのは事実なので、近いと言えば近い気もする。漫画みたいに能力に長けた人徳者よりも、劉邦みたいな小市民的が結果を出した話の方が夢がある。
なんとなく、自分もあわよくばって希望が見える。駄目な人間は、意外に能力の高い人徳者が手を差し伸べてくれる事も多いだろうから、自分がこれといった取り柄もないし駄目だなって思っている人は遠慮なくその手を掴める図々しさと、凄いって思ったら素直に凄いと言える素直さがあれば、一角の人間になれるかもしれない。あとは、運次第。
自分もポロッとやり手の編集さんに見出されて、詩集出しませんか?ってなって、その詩集から、バンドマンが歌を作ってミリオンセラー、そっから小説だ映画だとかなって印税で楽に遊んで暮らせるとかならないかなぁ…。
そうなったら、令和版の劉邦になれるんだけど…。

おわり

劉邦のイメージは、“高橋のぼる”の漫画
“劉邦”を参考にしています。
高橋のぼるは、映画にもなった
“土竜の唄”の作者です。

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