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(第一回ノートノベリスト詩詠み会応募作)

詩詠み会の応募作として書きました。
普段は制限なく自由に書いているので
今回の様に7行×3節と願いと言うお題が付くと
かなり難しく、書くのに苦労しました。
その事をそのまま詩にしました。

詩)願い


絡まりついた藻屑
手足の自由を奪われ
ただ沈黙は重くのしかかる
子供の様に彼方此方に目を向けるも
たいしたものは見つからず
此処から逃げ出す術を得ない
祈る気持ちを行間に込める

溢れ出しこぼれ落ちた言葉
拾い上げては背負った籠の中へ
探しては拾い拾っては選び
幾つもの言葉の重みがのし掛かる
重みに耐えかね腰は曲がり歩は鈍る
要らぬ言葉さえも捨てられず
飛ぶ事はおろか歩みもままならない

溜め込んだ言葉は錆びて光を失う
重みに耐えまた一歩また一歩と足を進める
私は何者でもなくただの人に過ぎない
神と繋がる事など叶いもしない
ただ人である私が苦しみの中から選んだ言葉
叶うことなら貴方に届いて欲しいと願う
せめて貴方に私の心が届いて欲しい