無題2

今週の米国株価チャートをイッキ見する会 ~2019/2/16の週 NASDAQ200日移動平均線タッチ~の巻~

新高値とってくる企業も増えてきた一週間でした。

200日移動平均線付近の攻防に引き続き注目。米国主要500社で構成される代表的指数S&P500が200日移動平均線を上にぶち抜いていった。

NASDAQは明確に抜けられず、昨年ピークからの下げ幅がすごかった米国小型株指数ラッセル2000が急回復してまもなく200日移動平均線に接触しそうな勢い。

では週足チャート(この赤と緑で描画されているローソク足の1本分が1週間)で米国株主要指数を見てみましょう。

この影ってるところに特に意味はなく、なんかここらへんもみあってたなーみたいな。NASDAQがここ抜けていくかはねかえされるのかどうかが個人的に興味深いですね。

こんな感じだったので。もちろんNASDAQはテック株だけじゃないですが。むしろNASDAQとNYSE(ICE)が上場先で引き抜きあって徐々に色がまじりあってきてる感。スナックと飲料のペプシコも今やNASDAQ:PEPになってるし。

ラッセル2000の力強いV字回復っぷりに注目です。

年初来で米国小型株指数のラッセル2000が最も回復していることが分かる。

画像小さすぎィ…な人たちのために拡大。

セクター別の週間パフォーマンスマップを見ると公益事業セクターやREITから資金が抜け攻めた感じ。コカ・コーラが決算後久しぶりの下げ幅で下落したため目立っていますね。

あとは米国のビール離れの影響が直撃したモルソン・クアーズ(NYSE:TAP)の下げも目立ちます。ピークから株価半値近くまで下げていました。

それではいつも前半で飽きてやる気がなくなる株価チャートの定点観測していきましょう。

まずはモメンタムをはかる上で人気株から見ていこう

Amazonが横ばい。Netflixがどっちに抜けるんだろうという形してますね。

FAAMGの年初来パフォーマンスを見るとFacebook以外は収斂。今週はFacebookがじわ下げしていました。

かなり興味深かったのはNVIDIAの決算ですね。

見て下さいよこの売上高の急減速っぷり。ナンテコッタイ

1月末にNVIDIAは事前に超弱気の業績下方修正をしていたのでそこで提示されていた売上高$2.2B通りに着地。

孫正義率いるソフトバンク・ビジョン・ファンドが保有していたNVIDIAを売り抜けたことが話題となっていましたが、なぜ利益確定したのでしょうか?やはり半導体セクターのようにサイクルに抗えないところは長期投資ではなくヒット・アンド・アウェイということなんですかね?ともあれデータセンター需要を見る上でもNVIDIAの決算のウォッチは続けたいと思います。

その他、成長著しいテック株をみてみましょう。

シスコからシェアを奪うディスラプターであるネットワーク機器のアリスタネットワークス決算が好感され上昇。シスコも好決算でしたが。

D2C時代の申し子、ShopifyもGMV成長がしっかり。日本のIT業界の方でShopifyに注目してる人多いですよね。

株価は2017年から4倍以上になっており、ボラも上下激しいですね。

その他テック株見てみましょう。

で、そのシスコシステムズも決算を好感し上昇。

おや、シスコシステムズ新高値更新ですか?

ところがどっこい

ITバブル時のタワーTUEEEEEEE

オラクルはバフェット率いるバークシャーが投資したことで驚かせていましたが、結局全部ぶん投げたようだ。一方、オラクルは120億ドルの新規自社株買いを発表。

似たようなレガシー勢のSAP(ドイツ)と比較すると…

オラクルとSAPで5年間の株価パフォーマンス比較してみるとオラクルに軍配があがるんですね。

SaaSの株価を見てみましょう。

Twilioが決算。昨年すさまじい株高。期待も高い企業だけあってマルチプルもボラもすごい。昨晩のインタビューではTwilioはSendGridを買収したことで1+1=5だ!みたいなことを両社CEOは言ってた。

株価は過熱感あり全くどうなるか分かりませんがビジネスとしては非常にウォッチしていて面白い企業なので、引き続きディープに定点観測していきます。

MA(マーケティング・オートメーション)のハブスポットも決算でした。

この企業も見てて戦い方が面白いですよね。サービス拡充しているのが興味深い、大手SaaSも拡大と同時に徐々に領域がかぶってきそうです。

UCaaSのリーディングカンパニーであるリングセントラル(RNG)の決算。

UCaaSは特に大企業向けで伸びてます。

アプリケーション監視ツールのニューレリックも淡々と成長。

もうSaaSのこういう右肩あがりのグラフや末広がりのコホートに見慣れてきたところで… SaaS企業はそのビジネスの性質上、劇的に見通しが変わったりしにくいですが、株価は期待でリニアに織り込み先食いしすぎてパンパンに膨れ上がりはじけて下げが続くことも珍しくありません。

この頃も今も相変わらず好決算が続いていたSaaSですが、株価のボラは激しいです。

結局織り込まれた先食い以上の、SaaSの成長の持続可能性とTAMの広がりがどこまでいくかに関心がありますね。

さて、生活必需品セクターを見てみましょう。

コカ・コーラの下落が話題でした。

例のごとく、力つきて以後チャートだけになります。

小売セクターの様子

製薬企業の株価の様子

医療機器などその他ヘルスケアセクター

金融セクターの様子

半導体セクター

防衛産業・関連株の様子

鉄道・トラック

ユニオン・パシフィック(UNP)も新高値更新。

航空会社

オイルメジャーの様子

公益事業セクターの様子

その他ダウ構成企業ざっくり

レストランセクターの様子

スタバが新高値更新していましたね。

アパレル・ブランド

カナダグース(GOOS)が下げてますね。

中国ADR

——— ✂ ——— おわり ——— ✂ ———

決算シーズンは世界の株価チャートノートの更新がほとんど鈍っていてすいません。

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