シミュレーション技術で各産業を支える「ANSYS」シノプシスが買収へ?
現代社会において欠かせないテクノロジーの一つに、コンピュータシミュレーションがある。
例えば自動車産業。新たな車種を発売するには衝突試験による安全性の担保が必要だが、一度の試験には何百万ドル、数カ月もの費用と時間がかかる。高度なセンサーを搭載しているため、人形だけで100万ドルもするという話もある。
衝突試験にかかるコストを抑制するため、役立つのがシミュレーションだ。仮想試験なら、開発初期から発売直前までどの段階でも数日程度で行える。前提条件を変えた上での複数テストも可能だ。
コンピュータシミュレーションは、自動車業界のコストを十億ドル単位で減らしている。そう豪語するのが「アンシス」(ANSYS)という米国企業だ。メーカーの開発サイクルを早め、自動車の安全性にも寄与していると言う。
ここから先は
2,339字
/
2画像
注目の米国上場企業の決算データ・企業動向をベースに時間をかけてディープに見ていく記事と、情報を整理・凝縮し時短できるセンサー的な記事の両端で構成。投資家ではなくともビジネスパーソンが「このビジネスはこんな風にグロースしているのか」という学びがあるよう努力します。
月刊 米国株決算祭り
¥1,980 / 月
優良企業・話題の企業を中心に米国上場企業の決算データおよび企業動向を毎四半期ベースで定点観測。記事内容は全てストレイナー(https://…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?