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Salesforce 1Q決算!マーク・ベニオフが語る「多くのAIモデルが淘汰される」理由

セールスフォース(Salesforce, Inc.)が5月29日、2024年2〜4月期決算を発表。売上高は前年比11%増の91.3億ドル、営業利益は同4.1倍の17.1億ドルだった。

マーク・ベニオフCEOは「顧客がAIを使って全く新しい方法でつながるための大きな機会の始まりに我々はいる」とアピール。「今後十年で企業がAIの可能性を引き出すことを支援するため、非常に有利な立場にいる」と豪語した。

SaaSの代表企業であるセールスフォースは、顧客がその顧客とつながるためのCRMツールにおける代表企業。各所にAI機能を盛り込むことで、さらなる革新を目指してきた。

生成AIをめぐる熱狂が本格化してから、すでに丸一年以上が経過した。同社は今、どのような発展ビジョンを描いているのだろうか。今回の記事では、ベニオフCEOの発言を中心に今後の展望について紹介する。

「AIモデルのほとんどは生き残らない」

ベニオフは今後数年で、各産業のあらゆる企業がAIによる変革を迎えると予想。一方で、AIの力を真に理解するならば、成功を左右するのは「モデル」や「ユーザーインタフェース」ではないと指摘した。

今や何千というAIモデルが登場しており、あるものはオープンソースだったり、あるものはクローズドなモデルだったりする。何十億ドルもかけて構築されたものもあれば、ごく小さな投資額でできあがったものもある。

しかしベニオフは、次のように断言する。

これらのほとんどは生き残らない

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