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決算受け急騰、代替肉大手ビヨンドミートの現在

代替肉メーカーのビヨンドミートが2月27日、2023年10〜12月期決算を発表、株式市場を大きく騒がせた。

10〜12月の売上高は7,368万ドル(前年比7.8%減)で、営業損益は1.6億ドルの赤字。売上原価は1.57億ドルで売上総利益も8,386万ドルのマイナスだった。事情は後述するが、依然として経営は厳しい状況にある。

ところが同社の株価は、決算発表翌日に30%を超える上昇。決算が開示された直後の時間外株価は一時50%を超える高騰となるなど、株式市場は全体として好感したようだ。

業績は今ものっぴきならない状態であるから、投資家が見直したのは「今後の展望」に他ならない。今回の記事では、ビヨンドミートがいかにして苦境に陥っているかという現況をまとめた上で、経営陣が語る今後の方策を紹介する。

植物原料を使った「代替肉」

ビヨンドミートが作るのは、植物原料を使った「代替肉」だ。

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