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九井諒子展&京都小旅行の記録③

後半戦の博物館巡り。京都鉄道博物館はマジおすすめ。
展示量が多すぎて脳みそがいっぱいいっぱいになったのは初めてだった。
前回↓

目次


2日目・京都鉄道博物館

京都駅からJR嵯峨野線に乗って一駅、公園内にある博物館。
大阪の弁天町にあった交通科学博物館が大好きだった子供の一人として、その後継のここ、京都鉄道博物館はずっと来たかった場所のひとつだ。
入った感想だが、やばいねここ。展示の質と量と熱量が半端ない。まあ熱量は物理的にもすごい(蒸気機関車の動態展示的な意味で)んだが。

蒸気機関車

まず、前身が「梅小路蒸気機関車館」だっただけあって、蒸気機関車だけでなく転車台も動態保存されているのは素晴らしい。

現役で動いてる

今回初めて知ったんだが、蒸気機関車は1km走るのに石炭40kg必要(流石に単体ではなく貨車や客車を牽引しての計算だろう)とのこと。石炭はスコップ一杯2kg、1km走るのにスコップ20杯、100km走るのにスコップ2000杯!
しかも炉のどこに石炭を投げ込むかもその順番も決まっており、石炭を投入する訓練や練習装置まであった。
昔の運転士は今日のような酷暑の日も、ボイラーのすぐ傍で重労働してたってことだよなあ…ディーゼル機関車や電車ができたら速攻で消えていったのもよく分かる。熱効率も10%程度(ディーゼル機関で35%くらい)らしいし、サステナブルなる単語が幅を利かせる昨今では到底生きていけない乗り物だろう。

本館

こちらの展示もすごい(語彙力)。各時代の実物車両はもちろん、鉄道の歴史、線路や架線・配電、集電装置、鉄橋・トンネルなどの土木分野、列車電車の各パーツの模型、実物で仕組みがわかりやすいし車両を真下からも見れるような展示もある。
子供向け保線作業体験コーナーがあったがちょっとマニアックすぎないか?
JRが運営しているだけあって、現役の保線作業員の方が解説してるのは強いね。色々質問させてもらったが生の感想が聞けてとても良かった。
2階には列車が走る巨大なジオラマ(学芸員が一日数回運転するショー形式のやつと、運転台があって実際に運転できるやつのふたつ)にプラレールの巨大なジオラマ、加えてプラレールで遊び放題の広場というちびっこの夢を具現化したような場所がある。
子供の頃の自分を連れてきてやりたい。

とにかくめちゃくちゃ広いし展示の数もクオリティもすごい。博物館の公式サイトQ&Aに「2時間程度でご覧いただけます」とか書かれているが大嘘である。それぞれの展示が濃いので脳の容量的にも一日で見て回れない。機関車以外の写真を撮っていないが、あまりに展示が多すぎて撮るのを諦めたのと、目と耳が忙しすぎたのだ(今考えると、少なくとも数枚は撮っておくべきだった)。
唯一残念だったのは、私が見学していた時間帯には引込線の車両工場に何も展示がなかったこと。ちゃんと調べていかないといけないのだろう。

つづく。


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