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邦ロック論Ⅲ

  さて、早いものでもう第3回。今回紹介するのは「マカロニえんぴつ」!最近名前を知ったという人も多いのではないでしょうか。今回はマカロニえんぴつの魅力を存分に語っていきたいと思います。どうか最後までお付き合いくださいませ。

 マカロニえんぴつの良さは一言で言うなら「だささ」―。突き抜けるような高音が売りのバンドが多い中で、そこまで高すぎないキー。一昔前のバンドのような独特の雰囲気。他の言葉では形容しがたい「マカえんっぽい歌詞」。どのバンドにもない良さを持ち合わせた最高のバンドの推し曲。話していきましょう。

 まず最初に「ヤングアダルト」。「ハロー絶望」という歌詞がなんとも印象的な曲である。そのあとにも「こんなもんなんだよきっと」という歌詞がある。挫折するようなこと、もうやってられないと思うようなことはたくさんあるけど、こんな歌詞を聞いていたら少し気持ちが前向きになるような気がした。理想と現実とのギャップに苦しむ若者を奮い立たせてくれるような、そんな1曲だ。

 次に紹介するのは「レモンパイ」―。マカロニえんぴつのかわいい曲ランキング断トツのNo.1。曲だけじゃなくてMVもすごくかわいらしくて素敵。最後の「甘すぎるくらいがいいね レモンパイ」という歌詞が凄くいい。作詞作曲を手掛けているボーカルのはっとりさんの恋愛観が少しだけ見えるような気がする歌詞だ。また、歌詞もさることながら、伴奏もいい意味で「バンドらしくない」雰囲気がある。聞いたことない!という人はぜひ。

 最後に紹介するのは定番曲。「ブルーベリーナイツ」―。片想いの相手に届けたい、けど届かない想いを綴った曲。「ねぇ行かないで 棄てないで」というサビの中のフレーズ。サビの歌詞というのは1曲の中で各パート別に変わることが多い。しかし、このフレーズはすべてのサビで出てくる。片想いの切ない感情を強調してるよう。「ねぇ」という短い一言は、どれだけ手を伸ばしても届かない相手に「いかないで」と語りかけているようで、この曲全体の「切なさ」を際立たせている。あぁ、いいなぁ。

 去年リリースされた「なんでもないよ、」で一気に脚光を浴びたマカロニえんぴつ。「バンド戦国時代」と言われ、多くのバンドが存在する中で、「マカロニえんぴつっぽい」と言われるバンドは存在しない。それだけ独自の世界観と音楽性をもったマカロニえんぴつのこれからの活動からも目が離せない。まだ遅くない!あまり知らないという人も是非この機会に。

 最後まで読んでくださったこと、感謝します。この文章を読んだあなたが、お気に入りの1曲に出会えますように。それではまた、どこかで。

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