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8年前に亡くした母を今なお愛してやまない父の句(No.36)
・夏の伊豆 天城隧道踊り子の
歩いた道のり老夫婦
身体を寄せ合い 寒天橋にやっと着く・言の葉の なきし今宵は いかんせん
悪酔い覚悟の ただ冷酒(ひや)をのむ
8年前に亡くした母を今なお愛してやまない父の句(No.35)
・この広い世界で昨日まで
見知らぬ君とめぐり逢い
夢見た日々を想いだす
・手を重ね グレンミラーの映画みし
茶色の小瓶 今はるか
8年前に亡くした母を今なお愛してやまない父の句(No.34)
・妻への恋文 頁を重ね
われ読んで 涙ぐむのも 愛ゆえに
・夫婦愛 何を見聞きしても こみあげる
朝日がまぶしい夏の朝※いつもお寄り頂き、誠にありがとうございます。
早いものでNo.34節まで参りました。
これからも哀しい句とは存じますが、
よろしくお願い申し上げます。
8年前に亡くした母を今なお愛してやまない父の句(No.33)
・主のいぬ 箪笥(たんす)の中の
和服さえ 君の帰りを待っている・夜が更けて独りになると想いだす
他人(ひと)には語れぬありし日の
家族の団らん妻の微笑み
8年前に亡くした母を今なお愛してやまない父の句(No.28)
・胸に秘め 妻との想い 湯の街へ
初島ながめ 砂上に涙
・部屋の窓 眺めて見ては その景色
妻との想い 重ねて泣ける
・想いはせ 湯のまち熱海 ひとり旅
流す涙も 波にさらわれ