もう応援上映ができない世の中になったのだとしたらこんなに悲しいことはない
応援上映
その存在を知ったのは朝の情報番組だった。
サイリウムを持ったり鳴り物を鳴らしたり、コンサート会場より賑やかなのは画面からでも充分伝わった。
『バーフバリ!!!』
そう叫びながら一体になって盛り上がるその様子を見て一瞬で心を奪われた。
私も行きたい!
でもここはとても都会とはいえない、むしろ『ど』が付くほどの田舎だ。
都会で流行っているバーフバリを観る日は来ないだろう…そう諦めた。
それから1年、私はある映画の虜になった。それは
ボヘミアン・ラプソディ
もともとQueenは好きで聞いていた。フレディの声はもちろん、時に奇想天外だったり時にキャッチーだったり、様変わりする楽曲も魅力的だ。
そんなQueenが!フレディ・マーキュリーが映画で観られるなんて!
思った以上に映画は最高だった。そして二回映画館に足を運んだ。そんなことは生まれて初めてだった。
どうやら都会では、ボヘミアン・ラプソディの応援上映をやっているらしいと何かで知った。
だろうね、そりゃ声出して観たいよね。二度目はもう興奮を抑えるのに必死だったもの。
でもやっぱり近くの(と言っても車で1時間)映画館ではやらないだろうな。いっそもっと遠くまで足を運んだら良いのだろうか…
そこまで考えていたある日、なんと!近くの映画館で応援上映されるというではないか!!!
行ったよね。最高だったよね。興奮したよね、そりゃ。
そう、結局一度しか行ってないんだけど、本当に素晴らしい体験でした。
そして後日、私はあのバーフバリを自宅のテレビで観た。
こりゃ声出して観たいね。凄かった。
最高のエンターテインメントが凝縮したような濃いーーー映画でした。素晴らしかった。
あぁ…できることならまた行きたいな、応援上映。
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