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適応障害になるまで〜自分から発せられていた心のSOS〜

こんにちは、ケロクマです。

私は現在、適応障害と診断され仕事を2022年4月から休職しています。

前回に引き続き、今回は私が適応障害になるまで自分から発せられていた「心のSOS」について書いていきます。私が適応障害になるまでの経緯は以下の記事を参照いただければと思います。

適応障害はいつ、誰がなってもおかしくない精神疾患の一つですが、必ず前兆(何らかの症状)があります。これに気付くことができるか、できないかで適応障害になってしまってからの回復度合いに差がでると考えています。

適応障害になってしまう前にどんな症状が出ている状態がしばらく続くとやばいのかをお伝えし、適応障害や精神疾患の予防にお役立ていただければと思います。症状については、時系列でお伝えしていきます。

初期段階

初期段階は以下の症状が出ていました。

・不眠症状(寝つきが悪かったり、睡眠が浅い状態が続くなど)

・座っていることが難しいくらいのめまい

・起き上がるのが難しいくらいの胃の痛み

 不眠症状

新卒で慣れない環境ということもあり、初期段階では不眠症状がありました。研修中もありましたが、研修中は2、3日経てば通常通りの睡眠サイクルに戻るため特に問題ないなと思っていました。

しかし、配属後からは不眠症状が頻繁に続くようになりました。もちろん一時的な改善が見られたこともありましたが、またすぐに逆戻りすることがほどんとでした。

 激しいめまい

配属後、しばらくすると今まで経験したことがないくらいのめまいが月1回くらいの頻度で起こるようになりました。

座っていることもキツく、寝ている状態で精一杯みたいな感じです。半日休んで治ることもあれば、1日中続くこともありました。めまいが出るときは、大体仕事に行きたくない気持ちが限界に来ているときでした。ただ、この時はまだ初期段階ということもあり、1日休んだら回復する状態だったので、まあ大丈夫かなという感じでした。

 激しい胃の痛み

配属されて2ヶ月が経過した頃のある日、夕食後いつものように過ごしていると、急に起き上がれないくらいの激しい胃の痛みに襲われました。特に食べ過ぎたとかもなかったため自分でも訳がわからなかったです。しばらくすれば治るだろうと考え、特に何もしませんでした。

その後、数日おきに同じ症状が出たため病院へ。血液検査や尿検査をしてもらうも特に異常無し…。やはりストレスが原因だったのか?とか思いながら処方されてた薬を飲みながら仕事を続けました。薬をいただいたおかげか、激しい胃の痛みに襲われることは無くなりました。

初期症状から中症状へ

不眠症状は変わらず続いていましたが、疲労感や日中の眠気、集中力の低下はなかったため特に気にせずそのままにしていました。

次のステップへ移るころには、初めての現場作業になり休むことが難しくなり、この頃は相当気を張っていたと思います。この頃出てきた症状は、以下でした。

・ジャンクフードを無性に食べたくなる&過食

・家事や料理などがめんどくさくなってくる

・仕事終わりや休日のふとした瞬間に仕事のことを考えてしまう

 ジャンクフードを無性に食べたくなる&過食

基本は在宅で仕事することが多かったため、外食はほどんどしなかったですが、現場作業になると昼食は外でとることが多く、気付けばジャンクフードばかり食べていました。

周辺に飲食店が多かったため工夫すれば多少はマシなものが食べられたかもしれませんが、ストレスのせいか身体に悪いと分かっていてもジャンクフードばかり食べていました。

よく、適応障害などの精神疾患になると食欲が落ちることが多いですが、重症化するまでは私の場合は過食になりました。(人によっては過食してしまうこともあるみたいです)

そのため、1ヶ月で体重が3kgも増えてしまい、過去一太ってしまいました…。

 家事や料理がめんどくさくなる

ちょうど現場作業が始まった頃から家事や料理がめんどくさくなってきました。平日の仕事での疲れもありますが、今までは家事や料理をすることが一種のストレス発散になっていました。

元々、掃除や料理をするのが好きだったので休みの日は週1回で半日くらい掃除していたりもしたのですが、その気力すら湧いてこず2週間に1回になったり、料理も作り置きすることがなくなったりしました。

作り置きをしたとしても、いつも同じもので極力楽にできるものばかりでした。

この頃の食事は、平日のお昼は外食をしているため夕食は納豆と作り置きのものがあればそれを、無いときはスーパーのお惣菜などでした。食事も適当になってきていたことや、ストレスもあってか肌荒れもかなり酷かったです。

 休みの日に仕事のことを考えてしまう

誰でも休みの日に仕事のことを考えてしまったりすることはあると思います。ただ、それが毎回出なかったりたまにだったら良いのですが、私の場合はほとんど毎日でした。

休みの日に仕事のことを考えるのは良く無いことはわかっていても、ふとした瞬間に考えてしまい、ひどいときは仕事のPCを立ち上げて確認してしまうほどでした…。

中症状から重症化まで(休職するまで)

中症状から重症化までは早かったです。中症状の段階で既にかなりのストレスが溜まっており、気持ちとしては本気で転職を考えているくらいでした。

ただ、新卒1年未満での転職は出来なくはないが選択肢が限られてしまうことや、あと3ヶ月で1年経つことを考え何とか必死に耐えていました。当初の計画では、1年が経つ頃(3月頃)から本格的に転職活動をスタートさせるつもりでした。

しかし、限界がきてしまい転職活動どころでは無くなり休職することになりました。この頃が一番精神的にもキツく、ギリギリを保って仕事をしていました。症状としてはかなり重症でした。(初期段階からの症状は継続)

・何をしても楽しくない(心が満たされている感覚が全く無い)

・仕事に対するやる気が全く起きない

・集中力の低下

・全てのことがめんどくさく、どうでもよくなる

・自信を無くす

・休んでも回復しない(メンタル的に)

 何をしても楽しくない

年明けから休職するまでの間、何をしても楽しくない状態がどんどん酷くなっていきました。今までは好きなアニメを見たり、YouTubeで動画を見たり、ブログを書くことでストレス発散ができていたのですが、それらが全く楽しいと思えなくなっていきました。

同時に自信もどんどん無くなっていっていました。

この頃、母に「何をしても楽しくない状態が続いてて、常に心が疲れてる感じがする」と相談していました。今思い返せばすでにこの時点で休んだ方がよかったのですが、年度末であったり、忙しい期間で休むことが出来ずギリギリの状態で何とか保っていました。

今は少し回復したため、こうして文章を書くことが出来ていますが、当時はそれすらできませんでした。

3月に前々から友達と計画していた旅行も、素直に旅行に行く前のワクワク感が全くなく、むしろ行くのがめんどくさいと思うまでになっていました。行って帰ってきてからも「あれ、旅行に行ったっけ?」みたいな感じで気付けば家に帰ってきてたみたいな状態でした。

 仕事に対するやる気が全く起きない

年明けから休職するまでの間、仕事に対するやる気が全く起きず、仕事に行くのがかなり辛かったです。身体が起き上がれないという状態ではなかったため何とか仕事は継続できましたが、本心としては「休みたい」気持ちがありました。

しかし、年明けから1ヶ月は現場作業なので簡単に休むことは出来ず、仕事に行くのが辛いな〜という思いを抱えたまま行くしかありませんでした。基本現場作業は休むことが出来ないため、よっぽどのことがない限りは行くしかありません。

そんな状態のまま仕事に行き続けたせいか、2月、3月で在宅勤務になっても仕事を全くやる気になれず、その日できることを何とかこなしてやり過ごすので精一杯でした。

 集中力の低下

現場作業を終えて、在宅勤務になったとき集中力が今まで以上に低下していると感じました。それまでは、在宅勤務であっても集中して仕事ができていたため、しょうもないミスなどはしなかったのですが、ちょっとしたミスや抜け漏れが増え始めました。

それ以外にも、普段であれば3時間くらいで終わるものが4時間かかったり仕事のペースも落ちていました。

 全てのことがめんどくさく、どうでもよくなる

年明けから休職するまでの間、全てのことがめんどくさくなりました。それまでは何とか週に1回休みの日に掃除をしていましたが、2週間に1回になるなど、限界までしなくなりました。

この頃、食事もめんどくさくなりつつあり、調理しなくても食べられるものばかり食べていました。(BASEブレッドとか、ゆで卵、納豆、サラダチキン、コーヒー、さつまいも、サバ缶、オートミールがルーティン)

ただ、ジャンクフードは良くないとわかっていたので、最低限栄養が取れるものは選ぶようにしていました。

2月頃までは運動不足解消のため、在宅勤務の日は1日5分の筋トレをしていましたが、それすらもしなくなりました。

 休んでも回復しない

限界間際まで来ると休んでも回復しなくなります。メンタル的にダメージを受けているため、何をやっても楽しくなかったり、全てのことがめんどくさくなっているからです。

初期段階から続いていた不眠症状が酷くなり、短時間で目が覚めたり、睡眠が浅い状態が何日も続くため、夕方になるといつも眠気がきていました。在宅とはいえ、仕事中に寝るのはまずいのでコーヒーを飲んで何とか起きていました。

しかし、睡眠で回復できていないため結局は限界が来てしまいました。

 自信を無くす

年明けから休職するまでの間で完全に自信を無くしてしまいました。ちょうどこの頃、資格の勉強をしていたこともあり、趣味の時間が取れていなかったこともありました。

今まで資格の勉強をしているときは、どんどん出来ていっていることに自信がついてきて勉強が軌道に乗ることが多かったのですが、やってもやってもできない、覚えることが多すぎる、理解できないの負のループにはまっており、自信を無くしていきました。

仕事面でも1ヶ月ほど現場作業で、毎日定時終わりに急ぎでない仕事をふられたり、何をやっているのかわからない状態での仕事などでストレスがかなり限界でした。

3月に入ると、1つ目の「何をやっても楽しくない」状態と合わさるようにして自信を無くしいきました。この時点でかなり重症…。仕事では常に指摘を受けるし、苦手なネットワークの部分、設計書の作成などでわからないことが一気に降りそそぎました。

色々なことが合わさり、ついに3月末、限界を超えて心が完全に折れました。

まとめ

以上が適応障害になるまで発せられていたSOSでした。

症状を振り返ると、休んだ方がいいタイミングは何度もありますが、この時に休まなかった(休めなかった)のには理由があります。それは「これくらいで休むのは甘えだな」という考えです。

社会人になると、「こんなことで休んでいられない、ちょっとしたことで休むのは甘えだ」と考えることが増え、休むことに抵抗がありました。また、元体育会系で部活をしていた時に「体調不良で休むのは悪」みたいな考えが染み付いてしまっていたため、余計休めませんでした。

これは真面目な人ほどあるみたいで、限界まで頑張ってしまうようです。(私も人のことは言えませんが…。)そのため、いつもの自分と違う状態が続くのであれば休むべきですし、休むのは甘えではないと私は思います。

むしろ、限界までやり続けて壊れると回復までが時間がかかります。こういったことを防ぐためにも、いつもの自分と違うなという状態が続く場合は休みましょう。適応障害になってからでは手遅れです。

それでは、また次回。

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