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「昆虫と食草ハンドブック」昆虫ビギナーには楽しすぎる本だった

これは楽しい。
とにかく写真が豊富で美しく、とてもわかりやすい。
まずは食草を探し、そこに集まる虫を紹介する形式で、野外でこれなんだろう? という時に役に立ちそう。

先日私はツマグロヒョウモンだと思って撮った写真がコムラサキだったのだが、コムラサキの食草がヤナギであると頭にあれば、遊水地のヤナギの近くで見たチョウがコムラサキかもしれないと気づけたはずだ。
と同時に、コムラサキがいたからあそこにあったのはマルバヤナギだねと気づけるわけだ。

昆虫は探し方が詳しく載っていて、幼虫の写真も豊富。
毒がある虫には注意すべきポイントも解説してある。

食草も、例えばギシギシとスイバの見分けポイント、オニドコロとヤマノイモの見分けポイントなどが写真つきで散りばめられていて、あれどっちだっけ? という時にありがたい。
植物ビギナーにとっても散歩の時かゆいところに手が届く感じ。

樹液に集まる虫の昼バージョンと夜バージョン、桜に集まる虫やクズに集まる虫など、虫に人気の植物ごとのページも多数挟まれ、ポスターのような見やすくわかりやすいレイアウトが楽しい。
よくある白バックの写真だけでなく、実際に自然の中で見かける様子の写真が多くてワクワクする。

私のような自然観察ビギナーには、とてもありがたい1冊だ。


「昆虫と食草ハンドブック」森上信夫・林 将之 著 文一総合出版


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