原山 青

野外で出会った草木や生き物などを書いていこうと思います。 写真は主にスマホ内蔵カメラ。…

原山 青

野外で出会った草木や生き物などを書いていこうと思います。 写真は主にスマホ内蔵カメラ。 動植物の名前は勉強中なため、間違っていたらご指摘いただけると大変嬉しいです! *主な観察場所:埼玉県東部の自然公園や田んぼ、遊水池など

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双眼鏡の話(自己紹介代わりのなにか)

初めて双眼鏡を買ったのは14年前、Nikonのスポーツスターという小型軽量のものでした。 価格は当時1万円くらい。 日本野鳥の会のカタログに載っている中で一番安い機種を選びました。 先輩諸氏には「1度買っちゃえば一生ものだから、ぜんぜん高くないよ!」と言われたのですが、バードウォッチングを始めたばかりで、どのくらいハマるかもわからないのに数万円という光学機器に手を出すのがためらわれたのです。 野鳥の会のカタログに載ってるくらいだからそこそこいいやつだろう、という推測は当た

    • ナガエコミカンソウとコミカンソウ

      道端の舗装の割れ目から、立派に青々と育っている。 マメ科のなにかだと思い、Googleレンズで調べると、ナガエコミカンソウと出た。 マメ科でもミカン科ではなくコミカンソウ科。 近年増えている外来種だそうだ。 ん? ということはミカンのような実がついている? 画像を拡大してみると、枝の上に実がついていた。 ごく小さいので気づかなかった。 しかし、ミカンのイメージとはだいぶ違う。 食べてみる勇気は、まだない。 同じように舗装の割れ目から育っている、こちらはコミカンソウ。 ナ

      • ミノムシみっけ

        建物の外壁に、小さなミノムシを見つけた。 ミノムシを見るのは数年ぶりだ。   子どもの頃、ミノのおしりからそっと絞って、黒々とした頭が出ると「入ってた!」と喜んだものだった。 いつの間にか見かけなくなってしまったが、子どもの頃よく見たミノムシ(たぶんオオミノガ)は外来種の天敵に押されて絶滅危惧種になっている県もあるそうだ。知らなかった。   今日見かけたこれは小ぶりなので、違う種類のミノムシかなと思う。 かわいそうで、取って中身を見るのは遠慮した。   参考:「ミノムシ(蓑

        • 階段の虫 2024年10月9日

          雨降りの日は、どうも階段にトンボが雨宿りに来るらしい。 今日は張り切って、野球帽と折り畳み椅子を持ってきて、トンボを捕まえることに成功した。 手が汚くてごめんなさい。 トンボに夢中で自分の手指まで意識がまわらなかった。 胸に黒い筋がなく、全体にオレンジ色。 ウスバキトンボでいいと思う。 ショウリョウトンボ(精霊蜻蛉)とも言う。 南国で発生し、はるばる北上の旅をしながら、冬を越せずに死滅してしまう哀しいトンボだという。 夕方に群れて飛んでいるのはこのウスバキトンボである

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          カタツムリみっけ

          小雨模様の朝、空き地のセイバンモロコシの葉にカタツムリを見つけた。 街なかでカタツムリは久しぶり。 さっそく図書館で「カタツムリハンドブック」を借りてきた。 ウスカワマイマイというのが近い気がする。 まだら模様で、人家周辺や畑など開けた環境にいるらしい。 ちなみにまだらの模様は軟体についていて、殻が薄くて透けて見えるのだそう。 殻径23mmの小さいカタツムリ。 以前はこういう小さいカタツムリは赤ちゃんなのだと思っていた。 これはこういう小さい種類なのだなあ。 日本にはカ

          カタツムリみっけ

          「昆虫と食草ハンドブック」昆虫ビギナーには楽しすぎる本だった

          これは楽しい。 とにかく写真が豊富で美しく、とてもわかりやすい。 まずは食草を探し、そこに集まる虫を紹介する形式で、野外でこれなんだろう? という時に役に立ちそう。 先日私はツマグロヒョウモンだと思って撮った写真がコムラサキだったのだが、コムラサキの食草がヤナギであると頭にあれば、遊水地のヤナギの近くで見たチョウがコムラサキかもしれないと気づけたはずだ。 と同時に、コムラサキがいたからあそこにあったのはマルバヤナギだねと気づけるわけだ。 昆虫は探し方が詳しく載っていて、幼

          「昆虫と食草ハンドブック」昆虫ビギナーには楽しすぎる本だった

          階段の虫 2024年10月4日

          雨を避けるように階段に入り込んできたイトトンボ。 今日こそは識別してやる!と意気込んで、スマホのズーム最大で何枚か撮った。 残念ながら私のスマホでは強制的にフラッシュを炊くことができない。 光量不足で色味が判別しづらくなってしまった。 幸い捕まえることができたので、ズームなしでさらに1枚。 ところが、腹部の先がピンボケしてしまっていた。 片手でスマホカメラのピントを合わせるのは難しい。 アジアイトトンボか、アオモンイトトンボだと思う。 腹部の先に明らかな青色が確認できな

          階段の虫 2024年10月4日

          大発生?チュウゴクアミガサハゴロモ

          2日前アカボシゴマダラがいたランタナの葉に、今朝はこんなものがいた。 蛾だと思ったら、カメムシ目ハゴロモ科の「チュウゴクアミガサハゴロモ」という虫で、むしろカメムシに近く、草の汁を吸うらしい。 しかも、在来種は「アミガサハゴロモ」で、これは外来種。ここ1~2年で急激に拡大している模様。 ハゴロモという種類の虫は、たぶん今の今まで何かの蛾だと思っていた。 今日出会って初めて認識した。 チョウ目とカメムシ目では随分な違いだ。顔を拡大すればきっとセミのような細長い口器があるのだろ

          大発生?チュウゴクアミガサハゴロモ

          ランタナの鉢植えにアカボシゴマダラが来た

          ベランダの鉢植えにアカボシゴマダラがいた。 このランタナの鉢植えは、実がなるとヒヨドリがよく食べにくる。 独特の香りのせいか、虫が来ることはあまりなかったけれど、このアカボシゴマダラはしばらく滞在した。 近くで見ても美しい蝶だ。 丸みのあるフォルム、蛇腹に畳んだように見える、うっすら透ける羽根。体のドット模様まで完璧。 飛ぶ姿も、忙しく飛び回るアゲハなどとは違って、ふんわりと優雅で美しい。 御存知の通り、アカボシゴマダラは特定外来生物に指定されている。 実は、長い間こ

          ランタナの鉢植えにアカボシゴマダラが来た

          遊水地でコガモを探す

          雨が降る前に、近くの遊水地を散歩。 渡ってきているというコガモの姿を探して歩いた。ここでは冬場にコガモのほか、オオバンやマガモ、ハシビロガモなどの姿をよく見かける。 杭の上ではカワウが羽を乾かしていた。 水際にはダイサギが5羽、アオサギが1羽。ゴイサギがいないかと探したが見つからなかった。 葦原の中からはスズメとカワラヒワとモズの声、水路のほうからはカワセミの声がする。 上空を1羽のシギが横切った。慌てて双眼鏡で追う。 素早くてちゃんと視認できなかったが、大きさとシルエッ

          遊水地でコガモを探す

          たわわに実った銀杏

          9月末まで続いた猛暑日・熱帯夜がようやく落ち着いた。 といっても今日も30℃前後まで気温があがった夏日ではある。 久しぶりに出かけた公園では、イチョウの枝が重そうに実をつけていた。 先ごろ都内でイチョウが落枝して人が亡くなった事件があったのを思い出す。 この枝は大丈夫だろうか? とやや不安になるくらいに、ぎっしり実っている。 去年までのメモでは、ここのギンナンは10月半ば頃に落ちて来た。 こんなに成っているけれど、ギンナンを拾う人は見たことがない。 拾う人は私が来る時間帯

          たわわに実った銀杏

          ハナトラノオに来たホシホウジャク

          夏の終わりから秋の初め頃に、このハナトラノオ付近で見かけることがある。 ホバリングしながら花の蜜を吸うので、今日はスマホでもなんとか写真を撮ることができた。 蛾だと言われてもピンとこない。 ホバリングする姿が可愛いくて、会えるとちょっと嬉しい蛾。 こういう出会いがあると、気持ちがほかほかして半日機嫌よく過ごせる。 おかげで今日もなんとか一日乗り切った。ありがとう。 オオスカシバかホウジャクか、写真を撮ったおかげでなんとか判別した。 羽が透き通っていないことと、背中のライ

          ハナトラノオに来たホシホウジャク

          アカエリヒレアシシギ

          元荒川で対岸のイソシギを見ていたら、上流からぷかぷか流れてきた。 見慣れないシギ。 ゴミのペットボトルのような塩梅で流されながら、のんびり羽繕いをしている。 眼の前を流れていったので、手持ちのコンデジでも写真が撮れた。 アカエリヒレアシシギだと思う。 ちょくちょく野球のナイターに乱入して試合中断になったりしている。 プロ野球:試合中断「鳥の名は。」アカエリヒレアシシギ | 毎日新聞 近辺で狙って見に行ける鳥ではないので、初めて出会った。 渡りの途中で一羽だけはぐれたのだろ

          アカエリヒレアシシギ

          階段の虫 2024年9月22日

          葉っぱが落ちてると思って触ったら動いた。 体長2センチほどの小さなキリギリス。 いつものようにGoogleレンズでアタリをつけて、図鑑で調べた。 ホシササキリではないだろうか。前翅に黒い斑点が並んでいる。 意外といろいろいるなあ。 参考:ポケット図鑑「日本の昆虫1400」文一総合出版

          階段の虫 2024年9月22日

          玄関ドアのカゲロウ

          玄関ドアに今年もカゲロウの抜け殻。 毎年季節になるとくっついている。 なぜいつも玄関ドアなのか。 ここを選ぶ理由が謎だ。 もしかしたら壁にもついているのかもしれないが、そうだとしても小さすぎて気づかないだろう。 カゲロウの種類は不明。 玄関ドアまで、どこをどう通って辿り着くのだろう。 この幼虫が経たであろう大冒険に、しばし思いを馳せてみる。

          玄関ドアのカゲロウ

          伊佐沼のシギチ

          セイタカシギが来ているというので、川越市の伊佐沼へ行ってみた。 いるいる。1羽、違うのが混ざっているのは、アオアシシギだろうか。 頭を背に突っ込んで寝ていたのでよく見えなかった。 手のひらサイズのコンデジでここまで撮れる。距離が近い。 トウネンの群れが、足元を突っつきながら忙しく採餌していた。 小さくてかわいい。ずっと眺めていられる。 ときどき小走りに移動するのもかわいい。 飛び立つ時ピユピユと鳴く声も、飛ぶシルエットがまさにチドリ模様なのもかわいい。 やはり、シギチ

          伊佐沼のシギチ