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桜尾蒸留所 見学note

こんにちわ、KeroKeroです。

インスタでは軽くご報告しましたが、桜尾蒸留所の見学に行ってきました!
インスタの内容と重複部分結構あるかもしれませんが、より盛りつつ書いていきます!

桜尾蒸留所

桜尾蒸留所

2018年から蒸留開始した広島県廿日市市にある新しい蒸留所です。
元々は日本酒や焼酎、みりんなどを製造していた中国醸造として創業された会社で、現在は株式会社サクラオブルワリーアンドディスティラリーという名前の会社になっています。
日本酒は一代など、日本で初めて紙パックの日本酒を販売した会社でもあります!
焼酎はダルマ焼酎とかが有名ですね!
詳細は会社のページにありますのでこちらへ。

ウイスキー

ここでは
・シングルモルト桜尾
・シングルモルト戸河内
・ブレンデッド戸河内
の大きく3つが作られています。

桜尾と戸河内のスピリッツはここで作られ、桜尾は樽熟成もこの土地で行われますが、
戸河内は桜尾から北へ40kmほど行った、山のトンネルの中で熟成されます。
桜尾も戸河内もどちらも地名です!

桜尾蒸留所の樽貯蔵庫内

桜尾は海辺なので寒暖差が激しく、エンジェルズシェアも多いため、短期間で熟成が進みやすいという特徴があり、逆に戸河内は山奥のトンネルの中なので寒暖差は桜尾ほどはなく、長熟に適した環境です。
どちらもしっかりそれぞれの特徴があり、モノが同じでもここまで違うのか、という点は中々体験することのできない貴重なケースだと思います。
もちろん、桜尾のほうがこういう樽が合って、戸河内はこういう樽のほうが良い、という適性もあるとは思いますが。

桜尾 バーボン樽(バートン蒸留所?)
桜尾 シェリー樽(ペドロヒメネス?)

この蒸留所施設しか購入できない宮ノ鹿というウイスキーがあり、これは桜尾と戸河内を混ぜ合わせたヴァテッドモルトになります。

蒸留所限定販売 宮ノ鹿

度数も50°と高めで、桜尾の特徴と戸河内の特徴、そしてヴァッティングするのに最適な樽をチョイスされた、この蒸留所の結晶とも言えるボトリングかと思います。
3000本限定の1stバッチ...!なんとか購入できました😅

ブレンデッド戸河内はノンビンと8年に加え、サケカスクやビアカスクなど色んな種類があります。
ただ、8年の原料となるグレーンウイスキーの大麦は海外産です。
最近国内産に変えたようなので、ノンビンは国内産のものに切り替わっています。

ボトル右下に桜尾ロゴが付いているのが
国内産大麦が使用されたもの
無いものは前のボトリングの海外産大麦が
使用されたもの

味がどう違うのか、というのは飲み比べていないので分かりませんが、桜尾蒸留所さんが常にウイスキーの追求を続けていることが伺えますね。
ノンビンの味わいは割とスッキリしていて、かつ甘みも感じられて食事にも合わせやすいと思います。
値段も比較的リーズナブルなので、ハイボールや水割りなどがおすすめです。
チョコレートと一緒にストレートも良いと思います!

ジン

スタンダードなものは「桜尾ジン」です。
ボタニカルによってスティーピング(漬け込み)とヴェイパー(蒸気となったアルコールを通過)を使い分けることによってそれぞれの特徴を活かす製法です。
内訳は非公開とのことでした😅

蒸留器
この隣にこれより大きな蒸留器がもう1基ある

スタンダードの他に、今だとボタニカル(ジンの香り付けをする材料)を使い分けた、
・リミテッド
・ハマゴウ
などがあります。
リミテッドは広島産のジュニパーベリーのほか、レモンや牡蠣の殻など、広島にこだわったボタニカルがいくつも使用されています。
ハマゴウは宮島に咲く青い花を咲かせるハーブで、こちらが名前の由来になります。
他にもラベンダーやお茶の葉やローズマリーなど、さまざまなハーブが使用されているのが特徴です。

様々なボタニカル
右上に牡蠣の殻
スタンダード桜尾ジンのジュニパーベリーはマケドニア産
リミテッドは広島産

ノーマルが他の標準的なジンと比べて青い柑橘のピールのような苦みや風味があるのに対して、リミテッドはもう少しマイルドで、牡蠣の殻のせいかソルティーな感じがあり、全体として丸みを帯びたような印象です。
(広島産のジュニパーベリーのほうが柔らかいのかもしれません)
ハマゴウは上記の通りハーブ由来のスッキリさがあり、かつ複雑な風味もあります。

スタンダード ハマゴウ リミテッド

ノーマルはフィーバーツリーなどボディーも風味もしっかりしたトニックで割ると、ジンの風味もしっかり感じられる非常に飲みごたえのあるリッチなジントニックになると思います。
リミテッドはその丸みを生かして、冷凍してトロトロになったジンをストレートで飲んだり、マティーニとして飲んだりが、風味も損なわれず良いと思います。
ハマゴウはフレッシュな香りを生かしてシェイクしたホワイトレディーなど。

個人的にはノーマルの桜尾ジンはものすごくよく出来たジンだと思います。
たくさんジンがある中で、中々個性的な特徴をちゃんと美味しく出すのってかなり難しいと思うのですが、この桜尾ジンはその点しっかり確立しており、値段が安いというのもカクテルベースのジンという観点で考えてもとても優れたジンだなぁと。

少なくとも、僕はこれを機に桜尾ジンをスタンダードジンとして使っていきたいなと思いました!
ちなみに、広島のバー限定でノーマル桜尾ジンのジュニパーの倍の量を使ったスペシャル桜尾ジンが卸されているみたいです😲
試飲させていただきましたが、ジュニパー爆裂しててハーブリキュールかと思うくらいでした笑
フェルネットブランカとか好きな人はハマるかと。

以上です!
次回の営業では宮ノ鹿、スタンダード桜尾ジンご用意しておりますので、是非よろしくお願いします!

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