【大学とiPad】iPad版のWordで作成した文書をPCのWordで見ると、行間が妙に開くことがある場合の対処法

学生が出してきたレポートで、行間がすごく開いていることがあるんですよ。でも学生はそんなことはしていないと言うのですよ。その謎に迫ってみました(笑)

iPadのWordとPCのWordで見え方が違うとき

まあ、こんな感じです。

iPad版のWordで作った文章


WindwsのWordで見たところ

上はiPadのWordアプリで作成した状態で、下はそれをOneDriveに保存してWindowsで開いたときです。Teamsで課題提出をすると、学生はiPadで作って上のような感じ、教員はPCで見ていて下のような感じってことがあるんだと思います。そこで教員は「何じゃこりゃ」となるし、学生は身に覚えがなかったりします。

理由:PCのWordで游明朝や游ゴシックで、フォントサイズを大きくすると行間が開くけど、iPadでは普通の行間で表示されるから

まあ、見出し通りの答えなのですが、今のWordはiPadでもPCでも標準設定のフォントデザインは游明朝になっています。標準のフォントサイズはiPadとWindows版は10.5pt、Mac版は12ptです。これで使っている分には問題ないのですが、Windows版ではフォントサイズを11pt以上、Mac版は14ptになると行間が開きます。しかし、iPadアプリで見ている限りは行間が開いていないので、「学生がiPadで作成→先生がPCで見る」のような場合に問題が発生するのです。

対処法その1:游明朝・游ゴシックでサイズを大きくしない

游明朝・游ゴシックを使っているときはフォントサイズを大きくしなければ、行間開いちゃう問題は発生しません。Windowsはデフォルトの10.5pt、Macの場合は13ptまでなら問題なしです。なお、サイズを小さくする分には問題ないようです。

対処法その2:違うフォントを使う

MSP明朝・ゴシック、HGP明朝・ゴシックなどを使えば、フォントサイズを11pt以上にしても問題はありません。ヒラギノでも大丈夫ですが、メイリオはダメなようなので、Macの場合は注意が必要です。

対処法その3:PCのWordで設定を変更する

どうしても游明朝や游ゴシックでフォントサイズを大きくしたい場合は、一度PC側で設定変更すれば、その後そのファイルは行が開きません。ただ、iPad版のWordアプリではその設定画面がないので、WindowsかMacのWordでやる必要があります。

変更したい範囲を選択してから、WindowsのWordは「ホーム」の「段落」

WindowsのWordは「ホーム」の「段落」

Macの場合は「フォーマット」の「段落」

MacのWordは「フォーマット」の「段落」

から、「1ページの行数を指定時に文字をグリッド線に合わせる」のチェックを外します。

「1ページの行数を指定時に文字をグリッド線に合わせる」のチェックを外す

一度設定してしまえば、そのファイルをiPadに持って行っても設定が生きているので問題ありません。

まとめ

iPadアプリのWordも、普通にレポートを書くぐらいならあまり問題なくなってきましたが、細かいところでWindowsやMacのWordと見栄えが違うのでちょっと注意が必要です。もっとも、iPadアプリを使わずに最初からWindowsやMacのWordで文書を作成した場合でも、游明朝・游ゴシックでフォントサイズを上げると行間が開いてしまうので、この問題はWindows版とMac版の問題だと思うのですが。

おしまい

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