”ワンピースオンアイス”鑑賞記その後
「ワンピース・オン・アイス」ロスの勢いで出した鑑賞記の前後編が思いのほかたくさんの方に届いたようで驚いています。
「配信が終わってショーの記憶が薄れゆくスピードを止めるためにも他人様の感想をもっと読みたい!まだまだ読み足りない!」⇒「そういや私も内輪向けに書いてたわ。私みたいに読み足りてない人他にもいるはずだから公開してみるか!」との想いがこんな風に展開するとは。
X(Twitter)で書いていただいた感想も拝見しました。ちょっとした感想の一つ一つがとてもありがたかったです。
さて今回新たに投稿した理由は「読んで頂けた方にお礼を伝えたかった」のもあるのですが、9月28日に発売された扶桑社刊「フィギュアスケートLife Extra アイスショー2023」をお勧めしたかったからです!
「フィギュアスケートLife Extra アイスショー2023」 は「買い」!
「フィギュアスケートLife」はスケオタ向けの不定期発行誌ですが、この号はほぼ「ワンピース・オン・アイス」の特集号。「ワンピース・オン・アイス」を楽しんだ「ワンピースファン」にも超お勧めです。この記事にたどり着いているような方なら間違いなく楽しめますので買ってください(苦笑)。
1)インタビューの充実ぶりがえぐい
こちらが「フィギュアスケートLife Extra アイスショー2023」の目次です。
ご覧のようにキャストのインタビューがてんこもり!
役名があるスケーター全員(トトおじさんのぞく)&演出の金谷かほりさんと振り付けの宮本賢二さんの独自インタビュー記事&写真がたっぷり合計57ページもあるんですよ!
もうこれは準公式パンフレットと言ってもよいレベル。
インタビュー記事は今までで出てこなかった情報がいっぱいでした。
ビビとルフィの殴り合いの練習過程のあれこれ
フィナーレのサンジゾロの絡みはどう生み出されたか
当初は短めだったビビの髪が伸びた理由
クロコダイルがコーザを踏みつけるシーンの意外?な苦労
ワンピース原作好きのキャストが期待する次回作構想 など
(一部は報道ありましたが更に皆が妄想を展開しています!)
座談会形式の記事も多いので舞台裏の雰囲気も伝わってきて楽しいです。
ペルーが努力?していた鳥らしく見せる動き&高所に立つ苦労
ミスオールサンデー(ロビン)&クロコダイルのダンスに抱いていた想い
役作り完璧?に見えたMr.1が陰で苦労していたこと
ミスダブルフィンガーが役の心情をどこまで深く掘り下げていたのか
コブラ国王のスピーチでずっと意識していたこと など
もう各ページごとに興味深い話の連打連打連打w
「へ~」と思った情報は書ききれません。
この手のフィギュアスケート雑誌ってね、人気スケーターのショーや試合の写真一杯並べて記事は記者会見や囲み取材で既に報じられた内容の抄録だったりして読み応えは薄い場合が多いんですよ。私は写真眺めて楽しむタイプじゃないのでこの手の雑誌を買うことは少ないのですが、好きな選手たちの独自インタビュー記事数ページのためだけに2千円前後する本を買うことはあります。
それがこの号といったら…「公式パンフレット並に充実した内容なのに税込み2千円切ってる!!!」って思ってしまいました(笑)。
なお、「ワンピース・オン・アイス」公式パンフレットもインタビュー記事(こちらも座談会形式が楽しい)や各出演者の情報、新横浜公演の写真が掲載されていてお勧めです。
9月30日で販売終了なのでまだの方がいらしたらお早めに!
⇒販売終了しました
2)ゲネプロの写真も多数掲載
私、上記の販売周知ポストで「公演写真はお見せできずごめんなさい」って書かれていたものだから、公演前に出されてた例の小道具を持ったキャスト紹介写真しかないのかな~と誤解していました(苦笑)。いざ購入して開いてみたら「演技中の写真一杯あるやん!」とビックリ。確かに公演中の写真ではなく、「新横浜公演前のゲネプロの写真」が数多く載っています。
キャストの気迫は公演ごとに増していったようなので、最終公演の配信を繰り返し見た者からするとゲネプロの写真は正直若干の物足りなさは残ります。名古屋公演の写真を残してほしかったなぁという想いはありますが、当初は「え~キャスト紹介写真しか掲載ないのか」と思ってたので、ゲネプロの写真を載せていただけただけでも十分ありがたいです(笑)。
3)インタビュアー・編集さんの「愛」と「リスペクト」
でも何が一番素晴らしいってね、インタビュアーの質問や掲載写真のセレクトに出演スケーター全員&ワンピース原作への愛とリスペクトが感じられたことです!
ちょっとした質問にもインタビュアーの不勉強やリスペクトの欠落は現れますからね。フィギュアスケート界隈を扱う記者って本当玉石混交でして…
「現行ルールすらよく知らないまま適当に聞いてるな」って思わせる人はしょっちゅういるし、中には自分が直接取材もしてないのに自分がその場にいたかのように会話を作り上げちゃう人たちまでいるんで、私はフィギュアスケート関連の報道記事は読む際に「信用できない記事」「信頼できる記事」に自動仕分けする癖が染みついています。
そんな疑い深いファンから見てもこの記事は「信頼できる」内容でした!
今回の「ワンピース・オン・アイス」出演者インタビュー記事はどれも質問の端々に愛とリスペクトが感じられるんですよ。誌面冒頭掲載のショーの総括記事2ページ(宇野昌磨選手のインタビューを担当された山本夢子さん記)では、役名のないアンサンブルキャストの氏名も全部表記してくれていて…そんなところからも伝わりますよね。
使われている写真の中にはトトおじさんもしっかり入っていたり、あぁこのショーを好きな人が悩んで悩んでセレクトしたんだろうなって。
(役名付きのスケーターの中でトトおじさんだけインタビューがなかったのだけはちょっと残念でしたが。フィギュアスケート用靴に初めてトライした時の話とかフィナーレ演出の裏話とかお聞きしたかった~)
ショーのパワーが導く「全推し」
「ワンピース・オン・アイス」については様々な方の感想を動画やSNSやブログ等で拝見しましたが、「一人の出演者だけ」を語っていた人を見た記憶がありません。もちろんそれぞれのお気に入りのキャラなりスケーターなりについては超熱くなるんですけど、他の役についても熱く語る人が多かった印象があります。
私も「さすがにいくらなんでも長くなりすぎるな」かと思って自制したけれど役名のある全ての出演者について書けるぐらいの熱がありましたもん。何で言うのでしょう、「好き」の連鎖が続いていく感じ?とでもいうのでしょうか。止まらなくさせる何かがあるんですよね(笑)。
今思えば、大勢の皆さんが既に御覧になっただろうONE PIECE公式YouTubeチャンネルにアップされたこのゲネプロ潜入&感想動画。ここでもワンピースファンのVtuberのお二方が主要全キャラについて熱く語ってらっしゃいました。
※ なお、この動画撮影の裏話も「フィギュアスケートLife Extra アイスショー2023」の田中刑事さんインタビューで出てきます!
上記動画に出演されてたオーワ・D・タカシさんはご自身のチャネルでも再度感想を語ってくれてましたもんね。語り足りない気持ちわかります。
今後への期待
10月からはフィギュアスケート競技では大きな国際大会が始まります。宇野昌磨選手ファンの私は今週末(10月7日)の今季新フリープログラム初披露が今の最大の楽しみでして、「ワンピースオンアイス」の余韻に浸り続けるのもそこでいったん一区切りになるかと思います。
それでも今回の公演の再演や円盤化・海外配信などにはしつこく期待し続けます!せっかくあれほどクォリティの高い映像で残っているのだから、ブルーレイ&DVDや世界への配信を企画してほしいと切に願います。「ワンピース」も出演スケーター達も世界中に人気を博しているので国際展開しないのは勿体なさすぎ。あれがアイスショーの歴史の中の幻になってしまうのは避けてほしいですね
最後に今回言いたかったことをもう一度繰り返します。
ワンピースオンアイスが名残惜しい方は
「フィギュアスケートLife Extra アイスショー2023」がお勧めです!