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子供の教育資金はどのように準備するかを考える

こんにちは、ケロです。

子供のための教育資金、いくらぐらい準備する家庭が多いのでしょうか。
よく聞くのは、児童手当をそのまま貯金して大学費用にあてるというものです。ざっくり208万5,000円(4月生まれ)〜197万5,000円(3月生まれ)ほど貯蓄できます。
そこにいくらかプラスして大学資金を準備するのが一般的な教育資金の準備方法でしょうか。

教育資金として貯めるべき金額はいくらか

さて、ここで冒頭に戻りますが子供の教育費はいったいいくら準備すればいいのか。これは不確定な部分が多く断言することは困難です。
公立なのか私立なのか、大学へ進学するのか、学科はどこなのか、大学院までいくのか・・・学費そのものも時代とともに変わっているので、今の基準が通用するかどうかもわかりません。
とはいえ、資金が準備できずに子供の進路を狭めてしまったり、奨学金制度を利用することになってしまうのはできるだけ避けたいものです。

我が家の場合はまず市立大学(文系)4年間の学費の目安である400万円を最低ラインとして、1人あたり600万円を18歳になるまでに準備することを決めました。そして余力ができれば、その分プラスしていく作戦です。まずは最低ラインの目標を立て、確実にその金額は準備できるようにすることが大切だと考えます。
我が家は2つのリスクに分けて資金を準備することにしました

1.ローリスクローリターン・・・・・保険200万円+貯金100万円
2.ミドリリスクミドルリターン・・・ジュニアNISA100〜400万円

これで合計400万〜600万円です。内訳を詳しくみていきましょう。

1.ローリスク資産:保険(学資保険や生命保険など)

鉄板ですが我が家は保険を利用して準備しています。
金融リテラシーの高い方だと学資保険に入る必要はないとおっしゃる方が多いですが、私もその意見には賛成です。
ではなぜ保険を利用しているかというと、これは単純にお金を勉強する前に加入してしまったという理由です。2人目には保険を利用していません。
ですが、解約せずにそのまま利用しているのはメリットもあると感じているからです。
我が家が加入しているのは学資保険ではなく、低解約返戻金型終身保険で、15年払込でその後はいつ解約しても元本割れしないものになります。契約者(親)に万が一のことがあれば、保険金もでます。
教育資金はその時が来れば必ず必要なお金です。
銀行で地道に児童手当を貯金するよりも、強制的に引き落とされてすぐに出金できず、万が一の保証もある保険は教育資金の準備において最良の選択肢の一つだと思います。
学資保険によっては受け取りが18歳以上の場合もありますが、低解約返戻金型終身保険であれば解約のタイミングは自分で選べるので、入学前に大きな金額が必要になっても安心なのもポイントです。
しかも使わなければそのまま貯金よりも高利子でお金が増えていきます。

2.ミドルリスク資産:ジュニアNISA(もしくは積立NISA)

我が家は老後資金としてすでに積立NISAを満額利用しているため、ジュニアNISAを新たに口座開設し、運用しています。積立NISAが余っていればそちらの方が使い勝手が良いのでオススメです。
まずジュニアNISAをざっくり説明すると、
こども向けの非課税口座制度のことで、株や投資信託の配当金や売却時の利益にかかる税金が、非課税になるとってもお得な制度です。
通常、株や投資信託は利益に対して20%ほどの税金がとられてしまいますが、NISAではその20%の税金が引かれずそっくりそのまま利益として手元に残るのです。
しかしジュニアNISAとは「投資」なので、当然元本割れの恐れがあります。また、2024年までしか非課税枠が使えず、それまでは引き出すことができないデメリットもあります。特性を正しく理解して運用する必要があります。

そこで、ここでは投資の鉄則とも言える「長期」「積立」「分散」を守って運用します。
我が家は15年以上の「長期」にわたる投資期間で毎週決まった金額を「積立」し、全世界に「分散」して投資できる投資信託を購入しています。

分散は
①資産の分散」……株式、債券、投資信託など、特徴の異なる複数の金融商品を組み合わせること。
②地域の分散……日本国内と国外、あるいは国外でも先進国(米国、ユーロ圏など)と新興国(東南アジア、南米など)のように、複数の地域や通貨の金融商品を組み合わせること。
③時間の分散…1回のタイミングでまとめて購入するのではなく、積立投資のように複数のタイミングで購入すること。

という3つの方法があり、全て網羅できた方が安定した運用が可能となります。我が家の場合は③のみを実行しています。①と②を実行してしない理由は資産が増えるスピードを重視しているからです。ここでリスクをとってしっかり利益を積み重ね、万が一暴落があったとしても貯金で補填し回復するまでの5年〜8年待てる余裕を持って設計しているのです。

とくにジュニアNISAの場合非課税で積立られるのが2024年と今からだと3年ほどしか積み立てられないため、その後はそのまま積み立てずに放置の予定になっており時間の分散もあまりできません。そのため2024年以降の早い段階で暴落があればマイナスになる可能性が高いです。

その時はどうするのか。我が家は課税枠で買い足す予定にしています。

現在5歳と2歳の我が家を例に、暴落にどう対処するのかを考えてみます。
仮に積立が終わった3年後の2027年に暴落があったとします。回復にかかる期間を長く見積もって10年と仮定しても2番目の子供が18歳になる2037年には間に合います。
1人目の教育資金は保険と貯金で最低ラインは準備できているため、そちらを使用します。そして暴落期間中に積立投資を開始した分は、おそらく回復期間での運用となるため数年の運用でもプラスになっている可能性が高く、2人目にも潤沢な教育資金を準備することができるのではないかと考えます。

次に、教育資金が必要となる直前に暴落してしまうパターンも想定します。
我が家の場合、長女が17歳になる2032年頃に暴落すると仮定しますが、そもそも暴落があるなしにかかわらず、このタイミングでの利確は絶対に避けたいと考えています。暴落のタイミングは事前にはわかりません。なのでルールを決めて売るタイミングを分割したいと考えております。

1つ目のルールは目標金額を超えたタイミングで分割売却する方法です。

私は子供1人につき200万円をジュニアNISAで積み立てる計画を立てています。例えばこれが目標の400万円に到達すれば、それがかなり早い時期だとしても現金化してしまった方が良いと思いませんか?200万円が400万円に、これは貯金だと到底考えられませんが、年利10%で8年運用できれば達成できる金額となります。年利10%は正直言ってかなり高い数字なので現実的ではありませんが、もし今後かなり順調な経済の発展があればこういう数字が実現する可能はあります。しかし、一括で売却するというのは精神的にかなり難しいと思います。というのは、人間誰しも儲かっている時は「もっと上がるかもしれない」という期待を捨て切れないからです。そしてその後少しずつ下がっていったとしても「また元に戻るはず」とずるずる売却するタイミングを伸ばしてしまい、結果暴落してマイナス資産を抱えてしまうということが起きてしまうのです。

そこで、分割売却する方法を考えました。

先ほど例に出した仮に2027年に暴落があった場合、それまでに売却をしていなくても教育資金を別の方法で溜められる予定なのでそれまでは愚直に資産運用を続けます。2027年の段階で順調に資産が増え続け、もし資産が1.5倍の300万円になっていれば、まず1/6の50万円を売却します。残り250万円になりますが、これがまた数年後に300万円を越えれば再び50万円売却し、これを繰り返すのです。そして子供が大学にあがる3〜4年前の段階で十分に価格が上がり、売却分と合わせて目標の400万円を超えていれば、すべて売却してしまいます。

これはあくまでも私が感覚的に決めた金額のため特に根拠はありません。私の感覚で、この金額であれば利確しても良いと思える金額で設定しています。

例えば、アメリカの代表的な株価指数S&P500はこの5年間で約2倍の金額になっています。もちろんこの先もこんなことが続くとは思いませんが、投資信託で資産が数年で2倍にというのはありえない話でもありません。しかし売却のタイミングを誤ればその含み益は幻となります。だからこそ、教育費のように必要になる時期が決まっているものは売却のタイミングが難しいのです。

資産運用で教育資金を用意する上で1番大切なのは、万が一暴落しても別の手法で確実に資金を準備することができることです。貯金で補えるのであれば、暴落してもそのまま回復まで待てるので分割売却する必要もありません。正しい投資先を選んでいれば、15年以上の投資でほぼ100%に近い数字で勝てるということは過去が証明してくれているのです。

さらに、万が一大学費用として必要なくなっても、そのまま子供の証券口座として資産を渡すことができます。資産運用をすることでお金が勝手に増えていくということを事実としてありのまま伝えられ、生涯にわたって大切な金融知識を教えることができます。そこには金額以上の価値があると思います。

最後に

子供の教育資金を確実にためるには、やはり貯金と保険が堅実な方法だと思います。ですが金額が大きい分、一般的な家庭ではそれだけで全額を準備するのはかなり厳しいと考えます。

まずは用意する教育資金の最低ラインを決め(我が家は1人400万円)
それは堅実な方法(保険や貯金)で準備し、並行して資産運用しながら貯めるスピードを加速させることができれば、結果として800万円〜1000万円という途方もなく高い金額を準備することも可能だと思います。

そのためにはやはり時間が長いほど有利だと思いますので、子供が生まれたらなるべく早い段階で計画を立てられると良いですよね。
それではまた。

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