一番古い記憶

何年の何月かまで特定できる一番古い記憶は、幼稚園の入園式です。ぼくは式のあと、クラス（もも組だった）に行くときに、母親と離れるのがいやで泣いてしまい、クラスのみんなの前に立たされて、お母さんと離れて泣いてる子がいますと、もう１人泣いていた男の子と二人さらしものにされた。ますだ先生という、太った人だった。

年月は特定できないけれど、これより前の記憶は、家で母親が、ぼくが赤ん坊のころに使っていたおんぶ紐で、ぼくをおぶって「赤ちゃんのときはこうやっておんぶしたんだよって」言っていたこと。

とはいえ、本当に幼稚園に入る前だったかはわからないのだけれどね。自分が子供を育てた感じだと、幼稚園だとおんぶ紐で背負うには大きすぎるし、なんとなくどこへもいかず、母親と二人で家にいたときだった気がするので、2つ上の兄が幼稚園に行っている間のことなんじゃないかと思う。