見出し画像

子供から教わる思考の枠組み

前回noteで紹介したが、コロナ禍で市内のゴミ拾いを一日のスタートの日課として長男・次男と三人で始めた。そろそろ半年が経とうとしている。やめようと思ったことは無いが、言い出しっぺの子供たちがやる気になってるし、とても気持ちの良い習慣なので自然と続いているのが正直な感想だ。

さて、先日ゴミ拾いをしていた時のことだ。
道路を挟んで道の反対側を市の清掃係の人たちが、僕たちと同じようにゴミ袋とハサミ(トング)を持って掃除しているのに遭遇した。

私が半分冗談で「おっ、ライバルがいるぞ」と子供たちに言うと、小学校三年生の次男は「お父さん、あの人たちはライバルと違うよ、同じ〇〇市をキレイにしようという想いを持った仲間だよ」と感想を述べる。

ここで我に返り、自分の思考パターンの凝り固まり度について思いを巡らせてみる。そんな大袈裟な話をしたいのではないのだが、普段ビジネス思考で、与えられた範疇を深掘り化や効率化する習慣が長いと、その範疇を越え、枠組み全体を俯瞰し拡大させ考え方全体を前に進めることが不慣れになってくる。

子供の発想だからと馬鹿にしてはいけない。しっかりとした気付きを与えてくれるものだ。

そう言えば、ある方から先日仕事で似たような思考を拡大させる話を聞かせて頂いた。
あるコンビニエンスストアのお弁当のひとつがとても売れ出したとする。美味しいし、コンビニ弁当の利点でもある便利さや早さ・手軽さもあり売れ行きは好調だ。これまでの発想であれば、更にターゲットを拡大させる戦略であったり、ターゲットに合わせて(お弁当の)内容を変えてマーケットを充実させる、利益率を上げるため調達コストの議論を活性化させる・・・そんな発想がこれまでの普通のビジネス発想だ。
しかし、これからは「コンビニ弁当が売れ過ぎる世の中に対してコンビニエンスストア自身が(あえて)疑問を投げかけ、新しい世の中に向けたビジネス構築を提案する」そんな世の中が流れだ、という話であった。

子供に気付かされる話もコンビニ弁当の話も、どちらも本質的な視座を深掘りから俯瞰へと変えて世界の潮流を見極めていく、そんな話である。

子供の意見だからと言って馬鹿にしてはいけない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?