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ポストモダンと糖尿病

『ニッキニャッキ』
子供のころ大好きだった曲。ポータブルプレイヤーで何度も繰り返し聴いてた(『黒ネコのタンゴ』よりも気に入ってた )


バンドブームが全盛だった1988年、ロリポップ・ソニック(フリッパーズギターの前進バンド)のライブをたまたま見ることができたんだけど、どこのだれかも知らない学生風情のバンドなのに、他のどんな過激なバンドよりもパンクを感じた。初見で持っていかれたのには、こんな(子供の自分を中毒にさせたような)音楽をやっていたから。ヤバさを感じた。


フリッパーズ・ギターのことばかり考えて、解散した後はソロ活動を始動した小沢健二や小山田圭吾のことばかり考えながら『ロッキング・オン・ジャパン』や『クイック・ジャパン』を読んでいた、当時の経緯や流れ、時代の空気、雰囲気…そんな一部始終をリアルタイムで見てきたわたしからすると、あの「炎上騒動」が起きたときには「そんな話では絶対にない」と信じられない思いだったし、さすがに憤りを隠せないでいた。

今年の始め、片岡大右さん『小山田圭吾の『いじめ』は如何に作られたか』(集英社新書)が出版されたのは、ほんとうに嬉しかったなぁ。

「複雑なことを複雑なまま伝えないから自殺や差別がなくならない。人間は、本当は、単純さに耐えられる生き物じゃないんだ」(古谷田奈月『フィールダー』集英社より)

その後も正に、それが求められるような事件や事案が続いているんだけれども…

「緘黙症」なんて概念はなかったけれど、中学・高校時代は学校で人と話す、というより声を出すということができなくて、「無口ムク男くん」などと陰口を言われたこともあった(のを思い出した)何でだったんだろう。ひとつには自意識過剰の問題があるよね。人にどう思われるかを気にしすぎてた時代(さっき息子と話していて、今はわりと価値観が多様化していて、そういった抑圧は薄れてるのでは?という。そしてYouTubeの影響かとも。それはビックリする)

ともかく、ではそういう悩みを抱えた人間はどうすればいいのか?(どうしたのか?)

答え:ロックを聴く(そして音や歌詞に込められた意味…皮肉や反語、逆説といった表現の意味を考えたりする)

https://twitter.com/tenkist/status/1710989636146024723?t=2reyQ3onIM3baJ3VM4Mm1g&s=19


lobster king さんのおかげで、当時から『ロッキング・オン』の読者欄にはフリッパーズ・ギターの文字があふれていることを確認することができました(当時だから個人情報まる出しなので📷️はれないけど😂)


全国のどっかにいた無口ムク男くんたちが、
声も上げずにフリッパーズ・ギターに救われていたっていう事実なんですよ。


ツイッターで「小山田さんは完全無罪」と呟けば、何でそういうことを言うんだと怒られたり、(彼らが影響されたとされる)「数多の『ネオアコ』バンドを漁っても、フリッパーズ・ギター以上のものはなかった」といえば、ネオアコを堕とすようなことすんな!と叱られたりしたけど。

「極論じゃないと伝わらないことってものがあるんだ」(byオレ)

「Aと伝えるためには、Aとはっきりわかるように言いましょう」
こうした「近代的=モダンな教育」のなかでしっかり教わってきた作法は、どこまで有効なのだろう?(中略)自己を語れ、主張せよ、意思を示せ、というスローガン。その脅迫観念のなかで言葉を口にせねばならぬ時、人々は律儀に反応する。誠実に「思うところ」を言葉にしようと努力する。だが、「律儀さ」であれ「誠実さ」であれ、多くの場合、何の衒いもなく好意的に用いられる言葉がまとうニュアンスがねじれ、反転する瞬間にこそ、言語表現の可能性がある。
(丸山俊一『結論は出さなくていい』光文社新書より引用)


「脱構築」の再評価ってくるとは!

たまたま手にとった、丸山俊一さん(NHK‐BSでやるとかならず録画する『欲望の資本主義』で知った)の本がわたしの関心にフィットした。

「ポストモダン」(的な価値観?)あまり自覚はなかったけれど、若いころに受けた影響があるんだな~ってことと、同時に今だからこそ、技法・方法論としての可能性、必要性を述べておられるところが(それこそ逆説の有効性に気づかされて)刮目してしまった。



坂本慎太郎さんとのツーマンライブに行ったり(チケットが当たったのをとても羨ましがられた意味がよくわかる素晴らしいステージでした)その後の活動を見届けたりはしてるけど、それまでとても関心が高かった小山田圭吾さんの炎上事件、わたし自身、思いもよらぬ糖尿病の発覚があったりして、関心の比重が相対的に下がってしまった…

シンポジウム、参加しました~
(今日みたいな雨の日でした)



大事に読みたいからまだ未読!



筋トレやウォーキングが大切な理由を知ってますか?筋肉や体力の衰えを予防するため…じゃないんですよ!美味しいものってたくさん食べてしまうでしょ?動かないでいると、その摂り過ぎた糖質(炭水化物)って、あらゆる病気や急死の原因ともなる内臓脂肪になるんですよ。そこで歩き出せば骨格筋にスイッチが入って、そいつを筋肉の細胞が吸収してくれるからなんですよ~(これも極論ですかね?)

今回も読んでくださり、 
ありがとうございました。
「食欲の秋」真っ只中ですが…

「こうして、旺盛な食欲を持ち、大量の脂肪を蓄積することができた動物のみが、進化の歴史の中で生き残ることができたと考えられます。それでは、強い食欲と大量の脂肪を蓄積できる能力を持った動物が、美味しくてカロリーが高い食べ物に満ちあふれた世界に放り込まれたらどうなるでしょうか。まさしくこれが、現代の日本など先進諸国の現状なのです」
(新谷隆史『一度太るとなぜ痩せにくい?食欲と肥満の科学』光文社新書より引用)


光文社新書、ホント好き!

この本もまた、とても良くできていて勉強になりますよ!
(また取り上げたいと思っております)

というわけで、食欲が強いのは、
あたりまえなことみたいです。
とはいえ…ということなので、
うまくコントロールすることで、
食欲もだけど読書に芸術にレジャーにと、
皆さんすこやかに楽しめますよう、
お祈り申し上げます。




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