見出し画像

理解してほしいのだ

ドクターショッピング 迷路 袋小路 繰り返す
理解してもらえない 理解しているふう 擦り合わせ 感情がものの見方を鈍らせる 事態をくわしく分析したりはしない 状況に反応する やがて好転する 勤勉に働いても成果が上がらないことがあるよ 恐怖のあまり何もできなくなることもある 徒労に終わることばかり 自分の心の中でつくりあげているもの 不安と恐怖は思考力を鈍らせる 変化は常に起きている 変化に驚くのは予期したり期待していないから

ドクターショッピングを繰り返し、行きついたのは最終手段である手術という選択。母の術後の体調が思わしくない。

術後病院でのリハビリでは痛みが大幅に改善したことを実感していたらしい。しかし、全身的な倦怠感がみられるようになり、そして、次第に痛みの質が変わりなんとも表現し難い痛だるさを訴えるようになった。痛みは精神をも蝕む。

手術そのものがうまくいかなかったということではない。むしろ予定時間よりも早く終了し上手くいったたと聞いている。

この不調は母の手術後の身体の反応と言うべきなのだろうか。精神的なものなのか。それはわからない。

まだ、術後3ヶ月も経っておらず、回復途中なのは明白だ。管理された上ではあるが身体的に深い傷を負い、自由に動くことを制限され、重厚なコルセットを装着し日常生活を送っている。

人間らしい本来の身体の動きを制限された状態での生活ではなかなか痛みが緩和されないのではないか。手術部位がゆっくりと治癒し、コルセットを取り外すことを許可されてからが回復を実感できるのではないかと仮説をたててみる。

そうしないと不安感で頭いっぱい、お腹いっぱいになり、そういった感情が、ものの見方を歪ませ、鈍らせる。

ただ、願望としては、理解してほしいのである。まだ、痛いということを。

病院駐車場から診察室まで歩いてこれたことを手術の効果として評価してほしいのではない。そもそも、手術する前もその距離は歩いて移動している。車椅子で生活していたわけではないのだ。

手術がうまくいかなかったと責めているわけでもなく、現在の状態と不安感を言っているだけなのだ。

どうか、まだ痛いということ、不安だということを、駐車場から診察室まで歩けてるじゃないかという見方だけで改善していると片付けないで欲しい。台所仕事や買い物に支障がでてることに変わりはないということを理解してほしい。

ただ、理解してほしいそれだけなのである。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?