![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/102807839/rectangle_large_type_2_a619f1873083dcefce8d9652c6a75465.jpg?width=800)
Photo by
kosuketsubota
はじまり。
初めての始まり。ワイシャツ袖にに腕を通す。いちばん首もとに近いボタンを留めるのに苦戦する。制服スラックスのベルトの通し方がわからない。バックルの位置が右にあった方がいいのか左にあった方がいいのかわからない。そもそもバックルがわからない。無理もない初めての制服なのだから。ワイシャツの裾がズボンにきっちりと収まっていない。無理もない初めて制服を着るのだから。ブレザーの襟が立ってしまっている。鏡を見て直そうとするがなかなか自分ではできない。無理もない初めての制服を着るのだから。極端に不器用なのかもしれない。不器用を愛せ。子どもが中学に入学し、初めてに出会い苦戦することが多いだろう。親である私も小学校、中学生の頃はできない事が多すぎて、母はいつも心配ばかりしていた。誰しも初めてがあることを忘れてはならない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?