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ゴルフが上達しない「危険な練習」をやめました

WhyとHow

「なぜ?(Why)」というのはマクロへの問い(抽象的)であり、本質を明確にする力があります。「どうやって?(How)」はミクロへの問い(具体的)であり本質を形にする力があります。結果を出すにはマクロとミクロの統合が必要ですが、多くの人はマクロへの問いを行っていません。

どうやったらダフらないのか?
どうやったらスライスしないのか?
どうやったら飛距離が出るのか?
どうやったらスイングが崩れないのか?
どうやったら綺麗に打てるのか?

練習場にいるアマチュアゴルファーの方のほとんどがこの「どうやって?(How)」を追求し黙々とボールを打ち続けてしまっています。

つまり、本質が明確になっていないのに、本質を形にしようとする試みをずっと続けてしまっているのです。

何年も何年もこの同じやり方でずっと違う結果を求めているのです。
これでは上達できるはずがありません。

危険な練習

100切りを目指す僕は「よし今日は100球打つぞ」と練習場に向かいました。
どうやったらダフらず、スライスせず、トップもせず、綺麗なボールが打てるのか。
「よし今日はテイクバックを意識して練習してみよう。あと頭を残すのも忘れないでおこう。」

2〜3回素振りをしてから7アイアンを握りしめ150ydのフラッグを狙って打ち始めます。

ん、体がまだ動いてないな。
あれ、なかなか当たらないな・・・
なんか感覚がおかしいな・・・
こっちか?こうか?あ、これか!違うな・・・

その時、「パンっ!」と自分なりのナイスショットが飛び出したのです。
「これか!」

そのナイスショットは100球目。
しかも残念ながらそれじゃないんです・・・

僕がずっと続けていたのは上達しない危険な練習
ナイスショットが出るまでひたすら打ち続け、たまにナイスショットが出ると「これか!」と。そしてそのナイスショットが出た時の動きを定着させるべく奮闘し、またミスショットを繰り返しナイスショットを追い続ける。
100球打って1球ナイスショットが出たとすればそれは99球のミスショットのイメージを潜在意識に刷り込んだだけ。ただそれだけです。
上達するわけがないのです。

この練習を続けていると、潜在意識にどんどんミスショットが上書きされていきます。
本番でナイスショットのイメージを持って打とうとしても、潜在意識ではミスショットが出ることをわかっているのでなかなかナイスショットが出てくれません。

上達する練習

どうやったらうまく当たるか。どうやったらナイスショットを打てるかを追い求め続けるよりも、なぜうまく当たらないかの原因を追求することが先決です。原因がわかってから「どうやって」をやることで上達スピードが格段に変わり始めるのです。

なぜうまく当たらないか。

この原因の本質はほぼ全ての人に共通しています。

「クラブにスムーズに動いてもらえていない」

これが原因の本質であるとすればどうでしょう。

練習が、どうやってナイスショットを打つのかという練習からクラブにスムーズに動いてもらうために何をしないといけないのか、何をしてはいけないのかプロセスにフォーカスした練習に変わります。

結果にこだわるな。(ナイスショットにこだわるな)
結果は後から付いてくる。(ナイスショットは後から付いてくる)

一般的によく聞く言葉ですがまさにその通りなのです。

結果にこだわらずプロセスに集中し続け、考えて考えて考え抜いた先に結果が付いてくるのです。

上達しない危険な練習は、スイングの問題が、スイング知識の欠如ではなく、自分の観点であるということに気がつくまで永遠に続きます。

「なぜ?(Why)」というのはマクロへの問い(抽象的)であり、本質を明確にする力があります。「どうやって?(How)」はミクロへの問い(具体的)であり本質を形にする力があります。結果を出すにはマクロとミクロの統合が必要ですが、多くの人はマクロへの問いを行っていません。


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