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何を見れば上手くなる?誰に習えば上手くなる?

プロのイメージ

社会人になってからゴルフを始めました。
レッスンに行こうかと思ったことも何度かありますが、僕の場合は独学でうまくなってやると思い練習を開始しました。

100を切るくらいすぐだろうと。

昔だれかに言われた握り方やアドレス、頭を残すなどを手がかりに練習に取り組んでいましたが一向に上達する気配はありません。

ある日友人から「めっちゃいいYoutubeあるで!」と特定のチャンネルを教えてもらい、かじりつくように見るようになりました。

有名なレッスンプロの方が、プロゴルファーとか一般アマチュアにレッスンしてる動画でした。

目から鱗でした。

ダウンブロー、ハンドファースト、右ハンドルなど聞いたことのない情報を知り、色々試すようになりました。

プロのイメージはこんな感じなのか!と。

Youtubeを見ては試し、Youtubeを見ては試しを繰り返していくうちに、練習場では少しナイスショットが出るようになった気がしていました。

「これ来週のラウンドは100切れるんちゃうか?」と自分に期待するようになりました。

しかし、いざラウンドするとまぁ酷い…

ラウンドの何日か後に練習に行くと前より酷いんじゃないか?と思うようなスイングをしていたものです。

苦痛でした。

その期待と苦痛を繰り返していくうちに、ある仮説を自分の中で立てていました。

「プロって毎日練習してるんよなぁ?じゃ俺にはそんな時間ないから、スイングを定着させるってやっぱり無理なんじゃないか?」と。

それでもまだ諦めきれず、Youtubeを見ては試し、このたまに出るナイスショットのスイングを定着させるんだと奮闘していました。

その仮説が間違っていることに気づくのにも1年ほどかかりました。

プロの感覚

今の世の中は情報に溢れています。恐らくゴルフのほとんどのテクニックはYoutubeや書籍で無料で知ることができるようになっています。

しかしそんなに情報があるにも関わらず、なぜ上達するアマチュアゴルファーの割合は変わらないのでしょうか。

プロは子供の頃や、学生時代からずっとゴルフがうまい状態の人がほとんどです。(もちろん凄まじい努力をしていることはわかっています。)

クラブの扱い方、体の動かし方、練習のやり方は、もうずっと昔に染み付いています。

そしてYoutubeやSNSでは「うまい人たちの感覚」での色々なテクニックや知識が公開されています。

それはあくまで「うまい人たちの感覚」です。

このシチュエーションではこういうふうに振ろう。

それはその人が、そうすればうまくいくという感覚です。

確かに無知な僕が自分で考えるよりも確率は上がるかもしれません。

しかし指の長さが1㍉違えば全ての感覚が違ってきます。
グリップが1㍉違えば全ての感覚が違ってきます。
考え方が違えば全ての感覚が違ってきます。

スイングにおいて何を大切にしているかもその人の感覚です。
右手で叩くイメージで強いプロもいれば、右手を全く使わないイメージで強いプロもいます。
アドレスで膝を曲げて強いプロもいれば、膝を曲げないで強いプロもいます。
クロスで強いプロもいれば、シャローで強いプロもいます。
ただのその人の感覚です。

いい練習法を教えてもらっても、クラブの扱い方の感覚がそもそも違うので、それが何のための練習なのかは本当には理解できません。

うまい人がハーフスイングをやればうまくなると言っても、ハーフスイングが僕の最適な練習とは限りません。

僕たちが本当に学ぶべきは「うまい人たちの感覚」ではなく、「うまい人たちがうまくなったプロセスや戦略」です。

自分だけの感覚

人間は出来なかった頃の自分は忘れているものです。

ジュニアの頃からゴルフをしているプロはこの戦略は忘れていることがほとんどです。

というか戦略はないことがほとんどです。

子供の頃は思考力も少なく、様々な事柄に対して受け身の状態でいれます。

ゴルフクラブに対してもです。

なので教えられた事に対して無意識に、スイングとはこういうもの、と潜在意識に刷り込まれていきます。

大人になった今、その感覚がどう身についたのかは説明できないのです。

僕たちは大人になってからゴルフを始めました。

思考力もあり、クラブを支配するパワーもあり、体も思うように動かせます。

でもゴルフスイングは上達しません。

感覚やイメージではスイングはなかなか上達しないのです。

僕たちが学ぶべきは「うまい人たちがうまくなったプロセスや戦略」です。

結果を出すには感覚やイメージでは再現性がありません。

結果を出すには戦略とプロセスが必要です。

その過程の結果、「自分だけの感覚」が生まれるべきであるのです。

本当にうまくなりたければ誰から何を学ぶのかも注意しなければいけないのです。

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