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増え続けるショート動画中毒者

ここ数年で変わった世の中の流れで僕が注視しているのがTikTok、インスタリール、YouTubeショートなどのショート動画アプリ。周りを見ても時間つぶしに使っているこの中毒性の高いコンテンツはハマると思考停止に追いやる危険な洗脳ツールだと思っている。

そんな時を溶かす最近のショート動画を改めて考察したい。

テレビの次の洗脳メディア

近年、テレビに代わって人々の注目を浴びる次世代コンテンツ「ショート動画」。短い時間で情報やエンターテインメントを凝縮し、スマートフォンやタブレットを通じて手軽に楽しむことができるため、多くの人々がその魅力に取り憑かれています。15秒から数分程度の短い映像が、驚くほどの情報密度と創造力を持って視聴者に訴えかけ、彼らの注意を引きつけています。さまざまなプラットフォームで展開されるショート動画は、新たなコミュニケーション手段としてだけでなく、時には洗脳的な影響力を持つこともあり、その可能性は今後のメディアの進化を予示しています。

近年のデジタル時代において、ショート動画の魅力に虜になる人々が増加しています。増え続ける「ショート動画中毒者」たちは、手軽なエンターテインメントと情報を求めて、日々無数の短い映像に耽溺。しかし、その短時間の楽しみが、現実の責任や対人関係、健康な時間管理を犠牲にすることもある。ショート動画中毒者は、やがて長時間のスマホ使用や注意散漫さによる問題を抱えることがあり、社会的な影響も出てきています。我々は魅惑的なショート動画の世界を楽しむ一方で、適切なバランスを保ち、現実との調和を大切にする必要があります。

思考停止させるアルゴリズム

ショート動画の台頭とともに、我々の注意は新たなジレンマに直面しています。その名は「思考停止させるショート動画のアルゴリズム」。プラットフォームは、視聴者の嗜好や行動履歴に基づいて動画を選別し、次々と自動再生させる仕組みを構築しています。これにより、我々は知らず識らずのうちに情報のバブルに閉じこめられ、自分の意識が狭い視野に囚われる危険性が生まれます。

このアルゴリズムは私たちの興味を引き、時には刺激を過多に提供することで、深く考えることで追求する探究心や、ものごとの構造を深掘りする好奇心を阻害します。この害悪とも言えるショート動画の影響は実際に僕の周囲でもおきており、長年アーティスト活動続けていた友人が毎日ショート動画漬けになり音楽活動が完全に停止してしまいました。

アメリカのオンライン新聞「Tech Crunch」によると、TikTokが中毒性を持つ理由のひとつは、このレコメンデーションアルゴリズムにあるという。
Metaのマーク・ザッカーバーグCEOは、「Reels」を含むFacebook上のコンテンツは強力なAIシステムによって選ばれユーザーの視聴時間を増やしていることを明らかにしている。

なぜ短い動画は中毒性があるのか

ショート動画廃人にならないために

プラットフォーマーである運営会社はなるべく多くの時間つかってもらうため中毒にさせることだけを目標にサービスを継続しています。そんな危険とも言うべくSNSのショート動画はどのように向かいあったらいいのか。僕が最近ネットみる際に意識していることは大きく分けて2つ。

1.楽しむコンテンツと知識をつけるコンテンツを分ける。
ショート動画を提供しているYouTubeやTickTokやInstagramはなるべくすべてインストールせずに1〜2個にしぼりつつ、テキスト系のSNSやニュースアプリを入れて少しでも世の中のニュースを読む。

2.「非表示」「このチャンネルをおすすめしない」を使う。
動画作成者はいろいろな動画サービスに同じ動画をアップロードして再生回数を狙っているので同じ動画をみたら「非表示」「このチャンネルをおすすめしない」を押して二度と表示されないようにする。

3.たまにはスマホを手放して本を読んだりぼーっとする。
スマホの普及によっていつでも見たいものが見れるようになったのでたまにはスマホをおいて本を見たり普段行かない場所にいってデジタルコンテンツから距離を置く。

まとめ

単に世話が楽になるという理由から当たり前のようにスマホを子供にわたすようになったが、ほとんどの親はこのようなSNS時代のリスクということを考えたり学ぼうとしない。むしろ、子供と一緒に消耗コンテンツに没入して馬鹿になっていっているような気がする。

ショート動画を含む昨今のSNSは取り扱い説明書が存在しないため好きな時間に好きな時間だけみれてしまうのことがときに人を最悪な状況に追い込む。何も考えずに生きていくことは楽かもしれないが、ひたすらショート動画を見て時間を溶かさないように背景に何があるのかを意識しつつ知識とエンタメのバランスを考えなら扱うようになってほしい。

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