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[異論はあるでしょうが、私の仕事論]vol.02

 今の会社に中途で入社して、かれこれ10年とう月日が流れた。
 僕の仕事の大半は、Macの前で行われる。書体とにらめっこをしたり、あてのないこだわりに頭を抱えたり……。
 そうすると、嫌が応にも眠気が出てくる。それは、寝るのが遅い!のが原因なのは自明の理なのだが、そこは本を読んだり、ネットを見たりと、大事なフィールドワークなので、譲ることもできない。
 もう5年くらいになるか……。一時期所属した部署で、いわゆる〈パワハラ〉的な行為を受けて、身も心も疲れ果てたいた。しかし、ここが社畜のすごいところで、それに対してすべて受け入れる選択をしてしまった。
 まあ、このタイミングでカミングアウトするのもどうかと思うので、詳細はまた違った形でと思うが、その頃、食事がのどを通らなかった。正確には、ビジネスアワーでの食欲。何も食べられない。食べても吐き気がする。だから、会社にいる間は、食事を摂らなかった。唯一安らげる時間が昼休み。そんなときは、会社の空き部屋でひとり音楽を聞いた。
 その「昼休み」の過ごし方は習慣化し、今も昼は食べない。いや食べられない。だから、毎日朝食をたくさんいただく。腹一杯。そうすれば昼時に空腹に悩むことはない。夕方くらいにようやく空腹を迎えるが、あと少し頑張れば、家に帰れる!と思うと、保つものだ。
 だから、前述の寝不足を解消するために、昼に寝ることにした。これがすこぶる高効果。スペインなどでは「シエスタ」といった風習があり、2時間くらいの間に、ゆっくり食事をして、昼寝をするといったもので、日照時間の長い地域特有のもののようだが、生産性という意味でも、効果があるよう。(昼に寝るなんて、時間がもったいないとお思いの方もあるでしょうが、子どもの昼寝然り、大人の昼寝もなんだかよさそうです)
 寝入るまでに時間がかかる人は、難しいにしても、まあ僕の場合、慢性的な寝不足なので、12時になると移動して、会社にある簡易ベッドにイヤホンをして、お気に入りの曲を流す。横たわると、ものの数分で眠りに入る。目が醒めるのは30〜40分後。そして、始業の13時までに、たばこを吸い、歯を磨く。
 これが、思いの外、午後のスタートをよい具合ではじめられる。食べる行為はエネルギーをよく使い、体に負荷をかけるが、寝る行為は、まさに充電といったところだ。おかげで、午後は機嫌もよく、まわりとのコミュニケーションも円滑になる(自覚としてだが)。
 デメリットは、寝られないときがつらい。これに尽きる。その分気を抜くと、夜案外早く寝落ちしてしまうことは、メリットなのか……。
 とまあ、「災い転じて福となす」とまでは言い切れないが、寝ることは大事ということを改めて知り、自分の怠惰な生活で受けるダメージを、忙しい日中にどう回復するか、そして気持ちよく仕事をするかをご紹介させていただきました。

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