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「マスカレードホテル」を観たけど、ダメだった

以前からなんとなく気になっていた「マスカレードホテル」を視聴。
予想通り、開始10分ぐらいでもうダメでした。
いや、すごく面白そうだし、キャストも別に嫌いではないのですが、なんというか「マスカレードホテル」という世界になんでキムタクや長澤まさみがいるんだろう?と気になって気になって。
これは別にキムタクや長澤まさみが作品に合ってないということではありません。
むしろいいと思います。
ただ、作中の人物である刑事・新田浩介役のキムタクが、新田刑事ではなくキムタクなんです。
ホテルマン・山岸尚美役の長澤まさみが長澤まさみなんです。
分かりますかね……?
役より本人の方が強いというか、前に出てるというか。
いや、もちろん役作り的なところは理解できますよ。
新田刑事のあの粗暴な感じはキムタクではないし、長澤まさみも役になっている感じはします。
でも、やっぱり作中にいるのはタレントのキムタクと長澤なんです。
他の人もそんな感じがします。
「なんでマスカレードホテルという作中にキムタクが出てるんだろう?」と不思議な感じがして入っていけませんでした。

こういう現象は日本映画にとても多いです。
でも昔の黒澤映画とか、近年だと是枝映画はそんな感じがしないので、日本映画が悪いってわけではなさそうです。
「万引き家族」のリリー・フランキーはリリー・フランキーではなく柴田治だったし、「用心棒」の三船敏郎は三船敏郎ではなく三十郎に見えます。
他のキャストもそうで、だから映画の世界に入っていけるんですよね。

ということで残念ながら「マスカレードホテル」は無理でした。
また是枝監督の作品でも観てみようかと思います。

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