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NPD特有の「ファストマウント」を分析してみた

NPD(自己愛性パーソナリティ障害)特有の「ファストマウント」について考えてみました。
「ファストマウント」とは僕の造語です。
NPDがよくやる、瞬間でマウントを取る手法です。
微妙かつ一瞬のことなのでほとんどの人は気づかないか、なんか嫌な感じがするけど言語化できず流してしまいます。
僕も長いことやられた経験がありますが、本当に巧妙なのでずっと分かりませんでした。
NPDを見抜き、距離をとって警戒する一助になれば幸いです。

ファストマウントの手法

ファストマウントには型があります。
それは、まずNPDが質問し、ターゲットが答え、その答えにNPDが間髪入れずにマウントで返すというものです。
ちなみにこの場合の質問は基本フェイクです。
質問という形式を取ることで自分が下手に出ているという形を作っているだけで、本意はマウントをとることにあります。
NPDはこういった姑息なカモフラージュを多用します。
以下、実際によくあるパターンをご紹介します。

自己完結

ワード

「○○みたいなもんか」

NPD「今流行ってるNew Jeansって何なの?」
タゲ「新しいK-POPグループですよ」
NPD「ふーん、少女時代みたいなもんか」

一見普通の会話のようであり、ただ単に時代についていけていないだけのように見えますが、実はNPD的な会話だと僕は思います。
上記のようなやりとりって、新しい情報に対して自分が既に知っている情報をあてて自己完結しているだけで、相手の言っていることを理解し、自分の知識を広げようとしていませんよね?
NPDは自分の知識を誇るところがあり、それを無条件に最上位に置く傾向があります。
それなら質問なんてしなくても全部自己完結しておけばいいと普通の人なら思いますが、そこはNPD、わざわざ質問して相手に答えさせてから自分優位に理解することでちょっとでもマウントを取ろうとします。

質問→反論

ワード

「そんなことないだろ?」

*NPDはギターが弾けない、ターゲットはちゃんと弾ける。

NPD「ギターって握力いるの?」
タゲ「別にいらないよ」
NPD「そんなことないだろ?」

ポイントは、自分が全く知らないことを専門家や自分よりできる人に質問しているのに、なぜか答えが返ってきたら即反論しているところ。
これはかなりNPDあるあるなのではないかと思います。
まず、NPDは自分と相手との力量の差が理解できません。
これはNPD特有の認知の歪みに由来します。
特にNPDは、内心でターゲット認定している相手に対して、たとえその人が何かの専門家であっても自分の方が上だと無条件に思い込みます。
そして、質問に対する答えが想像と違っていたらすぐに反論します。
普通は想像と違っていても「専門家がそう言っているんだからそっちの方が正しい」と思いますが、NPDは「俺の思っていた答えと違う、こいつは言っていることがおかしい」と感じます。
自分の知らないことを質問してきてるのになぜか反論してくる人がいたら、NPDを疑った方がいいでしょう。

認識の押しつけ

ワード

「○○じゃないといけないんじゃないの?」

相手の専門分野に対して圧をかけて煽る感じ。

NPD「これがやりたいんですけど」
プロ「すいません、うちでは扱っていません」
NPD「プロならできないといけないんじゃないんですか?」

アマチュアでこれから何かを学びたいとプロのもとを尋ねているのに、なぜかそのプロを煽ってしまう人。
こうなるとかなりNPDの疑いが高くなってきます。
そもそもアマチュアが専門分野に対し「これはこうじゃないといけない」「プロはこれができないといけない」と言えること自体がおかしいんですが(じゃあ自分がプロやればいい)、NPDは認知の歪みがあるので、アマチュアである自分がプロに対して「これはこうじゃないといけない」と平気で説教してしまいます。
また、この一言で完全に関係性がこじれ、相手から嫌われるということが想像できないという共感性のなさもNPD的です。
中には、わざと相手ができなさそうなことを要求してこの流れに持っていこうとする人もいます。

まとめ

上記の言葉ややりとりを目にしたら、それを言っている人に対し警戒レベルを一段階引き上げ、距離を取る準備をしてもいいと思います。
全て僕が被害を受けたゴリゴリのNPDが会話で使う手法なので。
たぶんNPDはこうしたファストマウントでジャブを打って相手がターゲットになるかどうかを選別しているんでしょう。

余談ですが、今の僕が上記のような対応を取られたらどうするかというと、永遠に訂正し続けます。
実際にNPDっぽい人にそれをしたことがありますが、怒ってどっか行きました。
別のターゲットを探しに行ったのでしょう。
NPDの唯一まとも(?)な部分は、ストーカーにならないところです。
NPDは究極のビビリなので、そんな危険なことは絶対にしません。
ですからNPD的なマウントや煽りを受け始めたら勇気を出して否定、否認、訂正をし続けましょう。

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